
芸術家


人生には不愉快な事柄が多い。だからこれ以上、不愉快なものを作る必要はない

誰にも何の役にも立たないではないか。絵、展覧会──それがいったい何になる

現在持っているものに満足しない者は、持ちたいと思っているものを手に入れたところで、満足しないだろう

犬や猫は偶然など当たり前のこととして、偶然の海をゆったりと泳いでいるのではないだろうか

アキラメというのは人生的なものである。体験に基づくというか、体験の集積というか、いずれにしろ体に発するというか、体からじわりと湧き出る。それにひきかえ、シラケというのは、体験からのものとは違う

完璧を恐れるな。完璧になんてなれっこないんだから

芸術愛は真の愛情を失わせる

自然が本当に好きなら、あらゆるところで美を見い出せるだろう

1.必ずできると信じろ2.限界を越えろ3.「その時」を待つな4.行動しろ5.正しく問え6.ジャッジせず、隠された美を見ろ7.遅すぎることなんてない

芸術とは、自然が人間に映ったものです。大事なことは、鏡をみがくことです

涙が出てきたら、耐えて、苦しんで、そして前進あるのみだ

間違いは神聖なもの、それを正すというよりは合理的に考え、誤りを理解せよ。そうすれば間違いを昇華することが可能になる

老年は騒音から遠ざかる。沈黙と忘却に仕える

むしろ「成功は失敗のもと」と逆に言いたい。その方が、この人生の面白さを正確に言いあてている

真実のほかに美はない

自然に生き、自分の気持ちをほんとうに伸ばしてゆこうとすれば、まず、いたるところで残酷に、壁に突きあたる

その人がいい趣味をしてるかどうかを見極めるのは簡単だ。絨毯と眉毛がマッチしているかだ

スペイン内戦は、スペイン人民と自由に対して、反動勢力が仕掛けた戦争である。私の芸術家としての生涯は反動勢力に対する絶え間なき闘争以外の何物でもなかった。私が反動勢力すなわち死に対して賛成できるなどと誰が考えることができようか。私は「ゲルニカ」と名付ける現在制作中の作品において、スペインを苦痛と死の中に沈めてしまったファシズムに対する嫌悪をはっきりと表明する

真理に年齢はない

大切なことは混沌を拡大することだ。混沌を消し去ってはいけない

宇宙には緊急な、致命的な、動かせない法則がある。なければならぬ

逃げない、はればれと立ち向かう、それが僕のモットーだ

神童。それは多くの場合、非常に想像力の豊かな親を持った子供のことである

99回倒されても、100回目に立ち上がればよい

人生は、水平方向に落ちていくことである

人は、若くても年をとっても、絶えず成長したり変化したりしていますよね。固定したものはないんですね。だから、今、面白くないものは、あえて見ることもないなっていう気もします

日本人が何をするにも明確であることが、私にはうらやましい

詩人は未来を回想する

とりあえず放送した方がいいというので、日本の世の中には形式だけのアナウンスがわんさと流れている。日本人は形式が好きだ、と思われても仕方のないことだ

ようやく何かわかりかけてきたような気がする。私はまだ、進歩している

いかなる創造的活動も、はじめは破壊的活動だ

着物を脱ぐ女性の美しさは、雲を貫く太陽のようだ

本物の画家というのは何もない砂漠で異常なシーンを描ける人だ

同じことを繰り返すくらいなら、死んでしまえ

イエスとノーのあいだに真実が息づいている

私の耳は貝から 海の響きを懐かしむ

自由であるとは、自由であるべく呪われていることである

昔の夢によりかかったり、くよくよすることは、現在を侮辱し、おのれを貧困化することにしかならない

手には、物を掴む手と放す手がある

著者の死後、彼の日記を読むことは、彼からの長い手紙を受け取るようなものだ

絵の玄人なんていうものは、絵描きに対してロクなアドバイスをしない

私は大理石の石塊を選び、必要としないものは何でも切り落とす

芸術家にとって、自然の中に醜いものなど決して存在しない

彫刻に独創はいらない。生命がいる

文明とは、麻痺状態のことだ

なんでもいいから、まずやってみる

家族同様に暮らしていくうちに、猫はしだいに家庭の中心的存在になってくる

絵というものはぼくにとって、愛すべきもの、愉しくて美しいものでなければならないんだよ。そう、美しいものだ!人生には厭なことが多すぎるんでね、これ以上厭なものなんかこしらえたくないんだよ

悪趣味とはクリエイティブなもので、生物学を知識で操るようなもの

あなたのインスピレーションやイマジネーションを抑えてはならない。模範の奴隷になるな

私は対象を見えるようにではなく、私が思うように描くのだ

恋愛だって芸術だって、おなじだ。一体なんだ。全身をぶつけること。そこに素晴らしさがある

芸術において不道徳は存在しない。芸術はつねに神聖である

ナマ身で運命と対決して歓喜する。それがほんとうの生命感

秘訣というものはない。ただ正しさの法則があるばかりだ

思いついたことは出来る。思いつかないものは出来ない。これは避けがたく、明白なことだ

自分が何をやりたいか、何を伝えたいかが分かっていたら、技術は後からついてくる

わたしは立ち止まりはしない

フィディアスとミケランジェロの前には平伏せよ

かぶりついて仕事せよ

創造の最大の敵は「良い」センスだ

誰もが芸術を理解しようとする。ならば、なぜ鳥の声を理解しようとはしないのか

だいたい世の中にある「もの」って用件のあるものですよね。でも、単に「もの」を道具としてみるのではなくて、ものの見方の楽しさを感じて欲しいと思います。こういうのってフィールドワークなんです

すべての偉大な画家はみな空間を探ります。厚みの観念の中にこそ彼らの力は宿るのです

そもそも老人力とは、転んでもただでは起きない力のことである。というか、そもそも老人とは、人が間断なくゆっくりと転んでいく状態のことなのである。気がつけば少しずつ転んでいくのは人生の常。例外はない。時期のずれや度合いの違いはあるにしても、人類の全員がゆるゆると、やんわりと、気がつけば転んでいる状態なのだ

美しい景色を探すな。景色の中に美しいものを見つけるんだ

画家の質はその人の過去の経験の量に左右される

創造性の最大の敵は良きセンスだ

悪魔は悪しか行なうことができないゆえに純粋である

夫婦とは二つの半分になるのではなく、一つの全体になる事だ

僕は流れるって感じが好きなんだ。固定したものは全然つまらない。人生だってそうだろう?いつも流動的で、何が起こるかわからない。だから面白いんだ

他人を模写するのは必要なことである。しかし、自分を模写するのは哀れなものだ

全然文明化されていない環境と孤独が、死の間際にいたり、私の内部で、最後の熱情のひらめきを復活させるのです。そしてその熱情こそ、私の想像力を、今いちど燃やし、私の才能を、最後の出口へと導いてくれるものなのです

侮辱に悪影響を受けるのは、侮辱に感染しているのだ

現代人の欠点は自分の職業に愛と誇りを持っていないことである。多くの人が職業を必要悪の労役苦役と考えている

大事は寄せ集められた小事によってなされる

画家がどれだけ素晴らしいパレットを持っていても意味がない。大事なのは、どんな眼を持っているかなんだ

運が続くというのは、じつはどこかで運のウィルスに感染して、症状が広がっている、という状態なのではないだろうか

太陽を黄色い点に変えてしまう絵描きもいれば、黄色い点を太陽へと変えられる絵描きもいる

自分の好きな音を勝手に出す、出したい音を出したらいい

自分の中で一度燃え上がった想いというのは、止めることが出来ない

挑戦した不成功者には、再挑戦者としての新しい輝きが約束されるだろうが、挑戦を避けたままオリてしまったやつには新しい人生などはない

愛は人生において、最も優れた栄養源である

ものがそこにあるという尊厳。これはいったいなんだろう。ただあるというだけなのに

芸術家の資格は、智慧と注意と誠実と意志のみである

明日に延ばしてもいいのは、やり残して死んでもかまわないことだけ

デッサンと色彩とは区別することはできぬもので、彩色をほどこすにつれてデッサンがなり、色彩が調和していくにつれてデッサンは正確になる。色彩が豊富になる時、形も充実する

アクシデントが起きると、人はそれを変えようとするが、人には変えることが出来ない。アクシデントが人の内面を明らかにするだけだ

下手のほうがいいんだ。笑い出すほど不器用だったら、それはかえって楽しいじゃないか

人間が生きる限り、死人も生きているんだ

作家だとか、法律家だとか、政治家だとかをやってる女っていうのは、怪物だと思うね

愛することは、愛されること

人間が生きている社会基盤は、一瞬なりとも安定することなく、さまざまな変動によってつねに変化する

この世は偶然に満ちている。だから人間は人工管理の街を造った。でも、街はいづれ老朽化し、その隙間から、追い出された偶然がまた顔をのぞかせる。カメラにはそれが美味しい

誰のために創るんだろう。考えたことあるか。自分のために?そんなの甘っちょろいよ。植木づくりでもやるんならそれでいいんだ。金のために?だったら創るより早いやり方がいくらでもあるだろう

本当を言えば、すべてが思想で、すべてが象徴である

嫌われることは愛されることより難しい

みんな神話が好きだ。だから私の絵を愛するのだ
