
芸術家


1.必ずできると信じろ2.限界を越えろ3.「その時」を待つな4.行動しろ5.正しく問え6.ジャッジせず、隠された美を見ろ7.遅すぎることなんてない

涙が出てきたら、耐えて、苦しんで、そして前進あるのみだ

今回この写真文庫(岩波写真文庫)を一冊ずつ選んで、いまの世から眺めていきながら、時代の空気というものをつくづく感じた。活字、つまり言葉では説明しきれないことが、写真からはぷんぷん匂ってくる。このシリーズは、戦後の空気の貴重な貯蔵庫だ。いまの肥満ぎみの世の中は、じつはこの空気を吸うことからはじまっている。良くも悪くも、この空気がいまの日本人の両親なのだ

夫婦とは二つの半分になるのではなく、一つの全体になる事だ

生き方の基準は、正しいか正しくないかではなく、美しいか否かである

絵の玄人なんていうものは、絵描きに対してロクなアドバイスをしない

先に見出し、後に捜し求めよ

私はドラッグをしない。私自身がドラッグだ

自分の写真に、ほんのちょっと言葉をつけたいと思っていて…。はじめは簡単だと思って書いていたんですけど、あくる日にそれを見直してみたら、全然ダメで驚いたんです

眠い人が眠るように、瀕死の人は死を必要としているのです。抵抗が間違いで無駄だというときが、いずれきますよ

いかなる革命も、3日目から堕落が始まる

私は天才を自覚している

自分の価値観を持って生きるってことは嫌われても当たり前なんだ

芸術愛は真の愛情を失わせる

犬や猫は偶然など当たり前のこととして、偶然の海をゆったりと泳いでいるのではないだろうか

近代的になるなんて努力しなくていい。悲惨なことになにをやろうと、唯一避けられないのがことがそれだから

孤独であって、充実している、そういうのが人間だ

青年は決して安全な株を買ってはならない

私は仕事をしているとくつろげる。何もしていなかったり、訪問客の相手をしていたりすると疲れる

生命の一分が過ぎていく!それを在るがままに描き、それをなすためにはあらゆるものを忘れよ!そのものになりきれ・・実際に見るもののイメージを与えよ

人は生涯、同一水準の作品しか書けない

美しさの極致は一人の女にだけあるのではない。すべての女にある。彼女たちはそれを知らないが、皆がこの美に到達するのだ。ちょうど果実が熟するように

画家がどれだけ素晴らしいパレットを持っていても意味がない。大事なのは、どんな眼を持っているかなんだ

ふつうは歳をとったとかモーロクしたとかあいつもだいぶボケたとかいうんだけどそういう言葉の代わりに「あいつもかなり老人力がついてきたな」という風に言うのである。そうすると何だか歳をとることに積極性が出てきてなかなかいい

あなたのインスピレーションやイマジネーションを抑えてはならない。模範の奴隷になるな

運が続くというのは、じつはどこかで運のウィルスに感染して、症状が広がっている、という状態なのではないだろうか

6才の時、コックになりたかった。7才の時、ナポレオンになりたかった。そして、私の野心は、それ以来着実に成長し続けている

家族同様に暮らしていくうちに、猫はしだいに家庭の中心的存在になってくる

沈黙は絶叫よりも恐ろしい

見ることと感ずることを知る者は、至る所に常に賛美すべきものを見出すだろう

彫刻は、凹凸の術である

私はいつも、まだ自分ができないことをする

考えれば考えるほど、人を愛すること以上に芸術的なものはないということに気づく

愛することは、愛されること

芸術家の資格は、智慧と注意と誠実と意志のみである

優秀な芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む

芸術は悲しみと苦しみから生まれる

我々は何をするにも、常に自分自身に問わなければならない。もし皆がそうしたら、どんなことになるだろうと

悪魔は悪しか行なうことができないゆえに純粋である

危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ

逃げない、はればれと立ち向かう、それが僕のモットーだ

だいたい世の中にある「もの」って用件のあるものですよね。でも、単に「もの」を道具としてみるのではなくて、ものの見方の楽しさを感じて欲しいと思います。こういうのってフィールドワークなんです

私はユダヤの偉大な指導者、モーゼのように約束の土地に入れるのでしょうか?わずかに進歩しましたが、なぜこんなに遅々として骨が折れるのでしょう。芸術とは、ほんとうに聖職者のように、それに全身全霊を捧げる純粋な人々を求めるものなのでしょうか?

百の欠点を無くしている暇があるなら、一つの長所を伸した方がいい

芸術に従って芸術を作ってはならぬ

詩人は賞賛など求めてはいない。信じてもらいたいだけだ

眼前のものに深く入ること。そしてできうる限り論理的な自己表現を、忍耐強く行うことです

人は、若くても年をとっても、絶えず成長したり変化したりしていますよね。固定したものはないんですね。だから、今、面白くないものは、あえて見ることもないなっていう気もします

あのアナウンス(「ファウルボールにはご注意下さい」)であらためて注意する間抜けはいない。でもあのようにいっておかないと、後で怪我して訴えられたら困るというのがある。アメリカ仕込みの訴訟社会の風習である

人生には不愉快な事柄が多い。だからこれ以上、不愉快なものを作る必要はない

挑戦した不成功者には、再挑戦者としての新しい輝きが約束されるだろうが、挑戦を避けたままオリてしまったやつには新しい人生などはない

人はあらゆる物や人に意味を見出そうとする。これは我々の時代にはびこる病気だ

ようやく何かわかりかけてきたような気がする。私はまだ、進歩している

低級な芸術家たちは、常に他人の眼鏡をかける

私は絵を描く夢を見、そして私の夢を描く

詩人は常に真実を語る嘘つきである

できると思えばできる、できないと思えばできない。これは、ゆるぎない絶対的な法則である

老年は騒音から遠ざかる。沈黙と忘却に仕える

天才?そんなものは決してない。ただ勉強である。方法である。不断に計画しているということだ

詩人は未来を回想する

愛は人生において、最も優れた栄養源である

親からもらった立派な体、というけど、じつは親からもらっているのは運の方かもしれない。運が脊髄のように芯としてあって、人間の人生というのはその運命の芯の回りにまつわる蛋白質、あるいは脂肪質、悪くいうと贅肉みたいなものなのだろうか

絵を描くのは人生に耐えるための手段だ

流行なんて、文字どおり流れていく

神童などという言葉は、家族のつくったものだ

私が死んだら、まるで船が遭難するようなものだな。大きな船が沈むと、その近くにいる人はみな、渦に巻き込まれてしまうんだ

明日に延ばしてもいいのは、やり残して死んでもかまわないことだけ

人生はキミ自身が決意し、貫くしかないんだよ

人生の長さは一秒にも満たない。その僅かな時間に永遠に向けての準備をしなければならないとは!

画家とは売れるものを描く人のことで、アーティストとは描くものが売れる人のことをいう

眼が見えるということは一生涯もかかる教育の果実です

何よりも辛いのは、永遠に完成することがないということだ

スペイン内戦は、スペイン人民と自由に対して、反動勢力が仕掛けた戦争である。私の芸術家としての生涯は反動勢力に対する絶え間なき闘争以外の何物でもなかった。私が反動勢力すなわち死に対して賛成できるなどと誰が考えることができようか。私は「ゲルニカ」と名付ける現在制作中の作品において、スペインを苦痛と死の中に沈めてしまったファシズムに対する嫌悪をはっきりと表明する

覚めていて夢みることは、眠っていて夢みることとほとんど同じである

愛しあう前と後では、火の消えたランプと火のともったランプほどの違いがある

芸術というものは自然の研究に過ぎません。自然です。何もかもそこにあります

痛みはいつか消えるが、美は永遠に残る

やり方を学ぶ

術は日々の生活の埃(ほこり)を、魂から洗い流してくれる

自分にとっていちばん面白いのは、思いもしないものに出会うことだ。自分の思いを超えたものにめぐり合うことである。何故それが面白いかといえば、そのことで自分が広がっていく快感があるからである

私はいつも自分のできないことをしている。そうすればそのやり方を学べるからだ

日本人はやはり全員が五、六歳か、もしくはたんなる訴訟の素材なのだ

美しい景色を探すな。景色の中に美しいものを見つけるんだ

完璧を恐れるな。完璧になんてなれっこないんだから

我々は決して悪を選ぶことが出来ない。我々が選ぶのは常に善である

我々は自分たちを巡る奥深い知られざる者の真ん中にいて、絶えず昏迷する

普通の大人なら、球場はボールが飛んでくるから人にいわれなくても自分で注意する。それができないのは五歳か六歳で、つまりそれがいまの日本人の精神年齢ということだろう

アクシデントが起きると、人はそれを変えようとするが、人には変えることが出来ない。アクシデントが人の内面を明らかにするだけだ

過去とは、所有者の贅沢だ。過去を整頓しておくには一軒の家を持つことが必要だ。私は自分の体しか持たない

私は対象を見えるようにではなく、私が思うように描くのだ

私は捜し求めない。見出すのだ

母は、私にこう言った。「あなたは、軍人になれば、いずれ将軍となるでしょう。修道士になれば、最後には法王となるでしょう」私は、その代わりに画家になり、結局ピカソとなった

いや、40年と30秒だよ

自分の中で一度燃え上がった想いというのは、止めることが出来ない

コンピューターなんて役に立たない。だって、答を出すだけなんだから

人生は、水平方向に落ちていくことである

未来は誰のものでもない。先駆者というものはおらず、時間に遅れた者しかいないのだ

『自分の謎』で言っているような、自分への不思議な感覚というのはみんなもっているはずだけど、ほかの遊びに忙しくなって、どんどん忘れていっちゃう。でもその感覚ってどこかには残ってるんですね
