
ピーター・ドラッカー(Peter Drucker)


いかなる成果もあげられない人の方がよく働いている。成果の上がらない人は、第一に、ひとつの仕事に必要な時間を過小評価する。第二に、彼らは急ごうとする。第三に、彼らは同時にいくつかのことをしようとする

完璧な青写真なるものは、二重に人を欺く。それは、問題を解決できないだけでなく、問題を隠すことによって、本当の解決を難しくする

真のマーケティングは顧客から出発する。すなわち人間、現実、欲求、価値から出発する

理論というものは現実に従って変化していく

マーケティングは事業全体を完全に包含する。それは最終成果の観点、つまり顧客の視点から見たビジネスすべてである。それゆえにマーケティングに対する配慮と責任は企業全体に浸透していなければならない

効果的な経営者の共通点は、ひたすらひとつの作業に集中する点にある。彼らは最も大切なことのみを行い、そのことが完了するまで、他の事に目を向けないという集中力を持っている

生産性を上げる一番簡単な方法は、今、一番成果が出ている仕事に集中し、成果が出ていない仕事からは、撤退してしまうことである

不得手なことの改善にあまり時間を使ってはならない。自らの強みに集中すべきである

何かを成し遂げるためには、そのことをしか考えられないという“狂い”が必要となる

まず、やりたいを決め、次に何に集中すべきかを決めなさい

経営者がかならず身につけておかなければいけない、大事な要素がひとつだけある。それは品性である

生産性の本質を測る真の基準は「量」ではなく、「質」である

業績を上げる最大のカギは責任感である。権威や権限ではない

基本と原則に則っていないものは、かならず破綻する

イノベーションとは、論理的な分析であるとともに知覚的な認識である

素晴らしくマネジメントされた組織というものは、日常はむしろ退屈な組織である

誰かが勇気ある決断をしなければ、どんな事業も成功しないだろう

企業の目的は顧客創造である以上、企業の基本的な機能はマーケティングとイノベーションの2つしかなく、そのほかはすべてコストだ

正しい構造が成果を約束してくれるわけではない。しかし、間違った構造は成果を生まず、最高の努力を無駄にしてしまう

傲(おご)ってはいけません。企業は、社会によって存在させてもらっている存在なのです

仕事のやり方を変えるのではなく、仕事の意味を考えなさい

おそらく今日、高等教育を受けた人の割合が世界でもっとも多い国が日本である。日本にとっての問題は、いかにして彼ら高等教育を受けた人たちを生産的な存在にするかである

集中が必要なのは、仕事の本質と人間の本質による。いくつかの理由はすでに明らかである。貢献を行うための時間よりも、行わなければならない貢献の方が多いからである

計画とは未来に関する現在の決定である

現実とつじつまが合わないイノベーションを手掛けてはいけない。そのようなイノベーションが実を結ぶことは希である。たんにその新奇さのゆえに、魅力的に見えることが少なくない。しかし、それらの多くはたとえ失敗しなくとも、莫大な資金と時間を要する

時間を管理するには、まず自らの時間をどのように使っているかを知らなければならない

リスクには2種類ある。踏むには危険が大きすぎるリスク。それと逃すにはあまりにも惜しいリスクだ

間違いや失敗を犯したことのない者というのは、単に無難なこと、安全なこと、つまらないことしか、やってこなかっただけである。逆に優れている者ほど、数えきれない間違いを犯すものであり、これは常に新しいことに挑戦している証拠である

後継者を自分一人で選んではならない。どうしても20年前の自分に似た者を選びたくなる

全力を注がなければ、単に約束と希望があるだけで、計画はない
