
ビジネス


企業はなによりもアイデアであり、アイデアを生むことのできるのは個々の人間だけである。勇を鼓して自ら思考し、既成観念にあえてそむける人なくして、その企業の成長と繁栄は望めない

集中するための第一の原則は、もはや生産的でなくなった過去のものを捨てることである。そのためには、自らの仕事と部下の仕事を定期的に見直し、「まだ行っていなかったとして、いまこれに手を付けるか」と問わなければならない

真のマーケティングは顧客から出発する。すなわち人間、現実、欲求、価値から出発する

管理者は高潔な品性をもってこそ、指導力を発揮し、多くの人の模範となりうる

生産性を向上させるためにまず問うべきは、何が目的か、何を実現させようとしているか、なぜそれを行うかである

会計学者や経営者は「純利益」という言葉を使うが、企業経営ではそんな言葉を使ってはいけない。「フューチャー・コスト(未来費用)」と呼ぶべきだ。企業というのは、リスクを負うために失敗することもある、そのときのために未来のコストを留保してあるのであって、利益の蓄積ではないのだ

忠誠心を買うことはできない。獲得すべきものである。金の力で引き留めようとすれば、引き留められた者が誘惑に対する自分の弱さを会社のせいにするだけである

無能を並みの水準にするには一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーと努力を必要とする

以前にも成功をおさめたからといって、今度も以前と同様の仕事のやり方をし続ける経営者というものは必然的に失敗する運命にある

マネジメントたる者は、共に働く者から自らの仕事を教わらなければならない

21世紀に重要視される唯一のスキルは、新しいものを学ぶスキルである。それ以外はすべて時間と共にすたれてゆく

集中が必要なのは、仕事の本質と人間の本質による。いくつかの理由はすでに明らかである。貢献を行うための時間よりも、行わなければならない貢献の方が多いからである

決断の場面においてはトップは常に孤独である

傲(おご)ってはいけません。企業は、社会によって存在させてもらっている存在なのです

いまさら、自分を変えようとしてはならない。そんなのは、うまくいくわけがない

世界一になりなさい。さもなければ撤退しなさい

優れた者ほど間違いは多い。それだけ新しいことを試みるからである

組織の活動というのは、「いかに世の中に貢献していくか」という一点に集約される

効率とは、現在既に行われている事をより洗練させることである

何事かを成し遂げるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。できないことによって何かを行うことなど、到底できない

たいていの経営者は、その時間の大半を過ぎ去った「きのう」の諸問題に費やしている

組織に働く者は、成果に何も寄与しないが無視できない仕事に時間をとられる。膨大な時間が、ほとんど役に立たない仕事、あるいはまったく役に立たない仕事に費やされている

人間は、「自分でなければ出来ない」と錯覚していることが多すぎる

成果をあげる者は、時間が制約要因であることを知っている。あらゆるプロセスにおいて、成果の限界を規定するものは、最も欠乏した資源である。それが時間である

コミュニケーションで一番大切なことは、相手が口にしていない言葉を聞き分ける力である

成功する企業というのは、「問題」ではなく、「チャンス」に目を向けている

複雑なものはうまくいかない

チャンスとは一つのことに心に集中することによって、かろうじて見つけることができるものである

自らの果たすべき貢献は何かという問いからスタートするとき、人は自由となる。責任をもつがゆえに、自由となる

何かを成し遂げるためには、そのことをしか考えられないという“狂い”が必要となる
