
芸術家


深く、恐ろしく真実を語る者であれ

人生は、水平方向に落ちていくことである

カニバリズムは最も明確な優しさの表現のひとつだ

自分の中で一度燃え上がった想いというのは、止めることが出来ない

悪貨は良貨を駆逐するという原理と同じで、形式は実質を駆逐する

モネは、ひとえに眼にほかならない。しかし、何という眼だろう

カメラっていうのは難しいんですね。湿気が一番良くないんだけど、乾燥しすぎても良くないらしい。湿度調整する装置がありますけど、あれで安心しても良くないらしいとか。やっぱり、使っているのが一番良くて、しまい込むのが一番良くないんですね。人間と同じなんですね。人間だって引きこもってばかりじゃよくないしね

美はざっと見てもわからない

自分の姿をありのまま直視する、それは強さだ

芸術愛は真の愛情を失わせる

人間は毅然として、現実の運命に耐えていくべきだ

間違いは神聖なもの、それを正すというよりは合理的に考え、誤りを理解せよ。そうすれば間違いを昇華することが可能になる

他人に興味を持ってもらいたければ挑発しなければならない

全然文明化されていない環境と孤独が、死の間際にいたり、私の内部で、最後の熱情のひらめきを復活させるのです。そしてその熱情こそ、私の想像力を、今いちど燃やし、私の才能を、最後の出口へと導いてくれるものなのです

普段は用途だけで見ているからわかんないんだけど、そのものだけをいきなり切り取って見たら、結構すごいものがいっぱいあります

私が死んだら、まるで船が遭難するようなものだな。大きな船が沈むと、その近くにいる人はみな、渦に巻き込まれてしまうんだ

芸術作品が時代に先駆けてあらわれるとき、時代は芸術作品の後ろでもたもたしている

いかなる創造的活動も、はじめは破壊的活動だ

ようやく何かわかりかけてきたような気がする。私はまだ、進歩している

術は日々の生活の埃(ほこり)を、魂から洗い流してくれる

やり方を学ぶ

過去とは、所有者の贅沢だ。過去を整頓しておくには一軒の家を持つことが必要だ。私は自分の体しか持たない

6才の時、コックになりたかった。7才の時、ナポレオンになりたかった。そして、私の野心は、それ以来着実に成長し続けている

私の誕生の日から、死がその歩みを始めている。急ぐこともなく、死は私に向かって歩いている

昔の夢によりかかったり、くよくよすることは、現在を侮辱し、おのれを貧困化することにしかならない

人生は意義ある悲劇だ。それで美しいのだ。生き甲斐がある

感情が伴わない作品は、芸術ではない

人は生涯、同一水準の作品しか書けない

私が独りでいることは決してない。いつだってサルバドール・ダリといるのが習慣なんだ。信じておくれよ、それは永遠のパーティーってことなんだ

神なんて全くその辺の芸術家と変わらない。キリン作ってゾウ作ってネコだろう。様式もへたくれもありゃしない。前と違うもの延々と作り続けてるだけ

傑作なのか屑なのかわからない

詩人は未来を回想する

君はあなた自身を創造していると思いなさい

雨が降るのは聞こえるが、雪が降るのは聞こえない。軽い悩みは大声で叫ぶが、大いなる苦悩は沈黙する

何にもなりはしない。僕が生きていれば、悲しみはいつまでも続くだろう。僕はこんな風に死んでゆきたいと思ってだんだ

逃げない、はればれと立ち向かう、それが僕のモットーだ

素朴に、無邪気に、幼児のような眼をみはらなければ、世界はふくらまない

恋はその始まりがいつも美しすぎる。だから結末が決して良くないのも無理はない

着物を脱ぐ女性の美しさは、雲を貫く太陽のようだ

女には、生まれつき筋をつらぬく面がある。男よりずっとしっかりしているよ

自分にとっていちばん面白いのは、思いもしないものに出会うことだ。自分の思いを超えたものにめぐり合うことである。何故それが面白いかといえば、そのことで自分が広がっていく快感があるからである

私は対象を見えるようにではなく、私が思うように描くのだ

トマソンには作者というものがいないんです。そこがむしろ面白くて、だから「偶然」とか「出会い」ってことが一番不思議なことに思えてくる

生きる日のよろこび、悲しみ。一日一日が新しい彩りをもって息づいている

秘訣というものはない。ただ正しさの法則があるばかりだ

常に悲しみを要求する人生に対して、僕らにできる最上のことは、小さな不幸を滑稽だと思い、また大きな悲しみをも笑い飛ばすことだ

大金を持った貧しい人のように暮らしたい

冒険こそが、わたしの存在理由である

恋の始まりは瞬間でも、つきあいが長引くかどうかは、美醜よりも人間味にかかわる問題だ

天才?そんなものは決してない。ただ勉強である。方法である。不断に計画しているということだ

老年は騒音から遠ざかる。沈黙と忘却に仕える

コンピューターなんて役に立たない。だって、答を出すだけなんだから

赤がなければ、青を使います

人の本当の仕事は30歳になってから始まる

偉業は一時的な衝動でなされるものではなく、小さなことの積み重ねによって成し遂げられるのだ

情欲に流されるのはいい。だけど、流されているという自覚を持つんだ

自分の好きな音を勝手に出す、出したい音を出したらいい

盗作は情けない

予感というのも、努力の重なりの上に出来る、透明な上澄みのような感覚だと思う

天才になるには天才のふりをすればいい

私には規則や方式は一切ない。裸婦を見る、すると幾千ものちいさな色合いが見えてくる。その中から、生き続けるものを探し出し、そのようにして真新しい色調をキャンバスの上に躍動させるのだ

危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ

デッサンと色彩とは区別することはできぬもので、彩色をほどこすにつれてデッサンがなり、色彩が調和していくにつれてデッサンは正確になる。色彩が豊富になる時、形も充実する

明日に引き伸ばせば、それは死んでしまう

美はあらゆるところにある。我々の眼がそれを認めえないだけだ

運命に耐えているとき、そこに真理が見える

ゆっくり急げ。美よりも速く走れ

孤独であって、充実している、そういうのが人間だ

絵を描くのは人生に耐えるための手段だ

被写体に最初に出会った時の写真が一番良いんですね。うまく撮ろうとたくらんだ写真は、素直な力がなくなる

自然に線は存在しない

僕たちの小さな情動が僕たちの人生の偉大な船長であることを、また僕たちは意識することなくこの小さな情動にしたがっていることを忘れないようにしよう

愛は永久不滅なもの。姿かたちを変えることはあるが、本質は決して変わらない

人間にとって成功とはいったいなんだろう。結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したかどうか、ではないだろうか

私の耳は貝から 海の響きを懐かしむ

家の仕事をしている女性は、この世でもっとも美しい

大体、いちばん素晴らしい絵を描くのは四、五才くらいの子どもだよ

壊れたギリシアの彫刻は、多くの傑作に分かたれた傑作です

忍耐もまた行動の一つの形態だ

私の健康を祝して乾杯してくれ

芸術家を何とお思いか。画家なら目、音楽家なら耳、詩人であれば心に抒情、ボクサーなら筋肉のほかに何も持たない愚か者とでもお思いか。それはとんでもない勘違い。芸術家はそれだけでなく、政治的な存在でもあり、世の中の悲しみ、情熱、あるいは歓びにもつねに関心を抱き、ただその印象に沿って自らを形作っている

あなたには安らぎがある。贅沢さはない。お金が一端を握っているなんて言わないでくれ。私が提案している贅沢には、金はまったく関係ない

(作品をどのように見て欲しいですか?)ものの見方の色んな角度を感じてもらえたらいいですね

確信を持つこと、いや確信を持っているかのように行動しなさい。そうすれば次第に本物の確信が生まれてくる

芸術家というものは、自分に才能があると思うとだめになってしまう。つけあがらず、職人みたいに仕事をしてこそ、はじめて救われる

何かをするのに私は歳を取りすぎてると言われたら、そのことにすぐに取り組むようにしている

ノスタルジアに屈してはならない。道に出て、隣町や外国に行くんだ。ただ、痛々しい過去を旅していけない

美術館はちょっとまとまり過ぎてる感じで、博物館的な世界には思わぬものがあるんだよね

日本人が何をするにも明確であることが、私にはうらやましい

悪趣味とはクリエイティブなもので、生物学を知識で操るようなもの

イエスとノーのあいだに真実が息づいている

自然が本当に好きなら、あらゆるところで美を見い出せるだろう

芸術家とは、不滅の存在である。刑務所や強制収容所に入れられていても、芸術の世界に身を沈めていれば、私は全能でいられる。たとえ、ほこりまみれの牢屋で濡れた舌を使って絵を描かねばならぬとしても

自分が何をやりたいか、何を伝えたいかが分かっていたら、技術は後からついてくる

面白いねぇ、実に。オレの人生は。だって道がないんだ。眼の前にはいつも、なんにもない。ただ前に向かって身心をぶつけて挑む瞬間、瞬間があるだけ

本当を言えば、すべてが思想で、すべてが象徴である

何も真似したくないと思う者は、何も生み出さない

太陽を黄色い点に変えてしまう絵描きもいれば、黄色い点を太陽へと変えられる絵描きもいる
