
芸術家


大事は寄せ集められた小事によってなされる

何かをうまく語ることは、何かをうまく描くことと同様に難しくもあり面白いものだ

詩はなくてはならないものだ。ただそれが何のためにあるのかを知ってさえいればなあ

生命の一分が過ぎていく!それを在るがままに描き、それをなすためにはあらゆるものを忘れよ!そのものになりきれ・・実際に見るもののイメージを与えよ

恋の始まりは瞬間でも、つきあいが長引くかどうかは、美醜よりも人間味にかかわる問題だ

いかなる創造活動も、はじめは破壊活動だ

猛烈に自分を強くし、鋭くし、責任をとって問題を進めていく以外にない

テクニックばかりに気を取られる人たちは全ておいてミスをする

人生に命を賭けていないんだ。だから、とかくただの傍観者になってしまう

1.必ずできると信じろ2.限界を越えろ3.「その時」を待つな4.行動しろ5.正しく問え6.ジャッジせず、隠された美を見ろ7.遅すぎることなんてない

とどのつまり歴史とは何か?歴史とは伝説と化した事実であり、伝説とは歴史と化したウソである

人は、まず当たり前の作品に対してでも、ある程度は尊重して、それも少しは何かを表していることを認めなければいけない。そして、大いに努力しなければ、その程度にすら到達できない

本物の画家というのは何もない砂漠で異常なシーンを描ける人だ

家の仕事をしている女性は、この世でもっとも美しい

私には規則や方式は一切ない。裸婦を見る、すると幾千ものちいさな色合いが見えてくる。その中から、生き続けるものを探し出し、そのようにして真新しい色調をキャンバスの上に躍動させるのだ

真の芸術家とは、喜びのために仕事をする唯一といってよい人達だ

人生で起こりうる悪いことは二つしかない。パブロ・ピカソになることか、サルバドール・ダリになれないこと

真実のほかに美はない

みんな神話が好きだ。だから私の絵を愛するのだ

すべては奇跡だ。例えば、お風呂に入ったとき、あなたがお湯に溶けてしまわないことだって

若いとき旅をしなければ、老いてからの物語がない

芸術家とは自分のやっていることに喜びを覚える人のこと。だから、すべての職業に芸術家がいるのが望ましいのだ

嫌われることは愛されることより難しい

大金を持った貧しい人のように暮らしたい

人は、若くても年をとっても、絶えず成長したり変化したりしていますよね。固定したものはないんですね。だから、今、面白くないものは、あえて見ることもないなっていう気もします

究極の善、究極の悪、究極の価値がなければ、人間のある活動が別の活動よりも本質的に優っていることなどあり得ない。だから、全ての行為が同じ価値しか持っていないということを認めざるを得ない。とするなら、一つの行為を別の行為よりも優先させるのは、我々が自分で独自の選択を行っているからある

逃げない、はればれと立ち向かう、それが僕のモットーだ

ゴッホは美しい。しかしきれいではない。ピカソは美しい。しかし、決してキレイではない

人間が生きる限り、死人も生きているんだ

自分の打ったボールがどこへ飛ぼうがかまわない。スカッと飛びさえすれば、いい気持ちなんだ

何にもなりはしない。僕が生きていれば、悲しみはいつまでも続くだろう。僕はこんな風に死んでゆきたいと思ってだんだ

人生の長さは一秒にも満たない。その僅かな時間に永遠に向けての準備をしなければならないとは!

芸術は悲しみと苦しみから生まれる

そもそも老人力とは、転んでもただでは起きない力のことである。というか、そもそも老人とは、人が間断なくゆっくりと転んでいく状態のことなのである。気がつけば少しずつ転んでいくのは人生の常。例外はない。時期のずれや度合いの違いはあるにしても、人類の全員がゆるゆると、やんわりと、気がつけば転んでいる状態なのだ

偶然というのは、結局人間的なことなんじゃないか

冒険こそが、わたしの存在理由である

大切なことは混沌を拡大することだ。混沌を消し去ってはいけない

悪貨は良貨を駆逐するという原理と同じで、形式は実質を駆逐する

危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ

ゆっくり急げ。美よりも速く走れ

美しい景色を探すな。景色の中に美しいものを見つけるんだ

ミスというのはほとんどいつも神聖な特徴があって、決して修正しようとなんてしてはいけない

例えを言って、それが即、通じるというのは、お互いに共通するものをもっているということ

盗作は情けない

私が独りでいることは決してない。いつだってサルバドール・ダリといるのが習慣なんだ。信じておくれよ、それは永遠のパーティーってことなんだ

私は同時に他人の自由をも目標にするのでなければ、自分の自由を目標にすることはできない

恋愛だって芸術だって、おなじだ。一体なんだ。全身をぶつけること。そこに素晴らしさがある

現代の若さの最大の悲惨さはもうそれに属さないということ

神童などという言葉は、家族のつくったものだ

予感というのも、努力の重なりの上に出来る、透明な上澄みのような感覚だと思う

日本人が何をするにも明確であることが、私にはうらやましい

制服は征服するためにかかせない。私の人生を通じて、市民の衣装を着るほど自分をおとしめるのは稀だった。私はいつもダリという制服を着ている

普通の大人なら、球場はボールが飛んでくるから人にいわれなくても自分で注意する。それができないのは五歳か六歳で、つまりそれがいまの日本人の精神年齢ということだろう

私は大金を持った、貧乏人のように暮らしたい

感情が伴わない作品は、芸術ではない

私が生まれるということは不条理である。私が死ぬということも不条理である

運命というのもひょっとしてウィルスみたいなものではないだろうか。それ自体では何事も起きないけど、他の実力をもったサルモネラ菌や、あるいは紙幣や、恋文や、試験の答案用紙や、いろんな物につくことで、それを動かす。でもそれ自体は姿も形もなくて、見ることができない

あなたの家庭はあなたの避難所だ。ただ、そこに閉じこもってはいけない

私は子供のときに自転車に乗ったことのない唯一の男である。描くことにしか興味がなかった

肝心なのは感動すること、愛すること、希望を持つこと、打ち震えること、生きること。芸術家である以前に、人間であることだ

誰もが芸術を理解しようとする。ならば、なぜ鳥の声を理解しようとはしないのか

子どものころから、四角形に対する漠然とした疑問はありましたね

芸術家とは、不滅の存在である。刑務所や強制収容所に入れられていても、芸術の世界に身を沈めていれば、私は全能でいられる。たとえ、ほこりまみれの牢屋で濡れた舌を使って絵を描かねばならぬとしても

親からもらった立派な体、というけど、じつは親からもらっているのは運の方かもしれない。運が脊髄のように芯としてあって、人間の人生というのはその運命の芯の回りにまつわる蛋白質、あるいは脂肪質、悪くいうと贅肉みたいなものなのだろうか

僕は口が裂けても、諦めるなどとは言わない

多くの人が80代まで生きれないのは、彼らが長期に渡って40代で止まろうと努力するからだ

何びとも信用しない者は、己れ自身が信用されていないことを知っている

世の中の物事には似たようなものが満ちあふれているわけで、手探りでいく文章とはその似たようなものを飛び石伝いに踏んで渡って行くようなことである。似たようなものをいくつも乗り換えて渡って行くうちに、探しているものの形に次第に近づいていく

毎朝起きるたびに、私は最高の喜びを感じる。「サルバドール・ダリである」という喜びを

詩人は常に真実を語る嘘つきである

先に見出し、後に捜し求めよ

できると思えばできる、できないと思えばできない。これは、ゆるぎない絶対的な法則である

手慣れたものには飛躍がない。常に猛烈なシロウトとして、危険をおかし、直感に賭けてこそ、ひらめきが生まれるのだ

素朴に、無邪気に、幼児のような眼をみはらなければ、世界はふくらまない

全然文明化されていない環境と孤独が、死の間際にいたり、私の内部で、最後の熱情のひらめきを復活させるのです。そしてその熱情こそ、私の想像力を、今いちど燃やし、私の才能を、最後の出口へと導いてくれるものなのです

人生はキミ自身が決意し、貫くしかないんだよ

画家とは売れるものを描く人のことで、アーティストとは描くものが売れる人のことをいう

私の耳は貝から 海の響きを懐かしむ

愛することは、愛されること

だいたい世の中にある「もの」って用件のあるものですよね。でも、単に「もの」を道具としてみるのではなくて、ものの見方の楽しさを感じて欲しいと思います。こういうのってフィールドワークなんです

運命は、むしろ降ってきたものを遊んだ方がいいのだろう。自分で選ぶとなれば運命として遊べないが、上から下りてくる運命は、むしろそれ自体を遊べる。自決できる世界は考えたら自分の範囲の狭いものだが、突然やってくる他からの運命の世界は自分よりも広い。どうも運命を遊ぶ気持ちが、他力思想の自在さに繋がっていくような気がする

私は、人生の岐路に立った時、いつも困難な方の道を選んできた

真理に年齢はない

もし、黄色と橙色がなければ青色もない

見ることと感ずることを知る者は、至る所に常に賛美すべきものを見出すだろう

芸術家というものは、自分に才能があると思うとだめになってしまう。つけあがらず、職人みたいに仕事をしてこそ、はじめて救われる

私はいつも自分のできないことをしている。そうすればそのやり方を学べるからだ

傑作なのか屑なのかわからない

人間と人間との間柄には、愛よりほかの財産はない

アイディアは出発点以上のものではない。固まったらその先かたちを決めるのは思考だ

女が何を考えているのか、すっかりわかれば、男は何千倍も大胆になるだろう

芸術家は自分の芸術について語ることはできない。植物が園芸を語れないように

女が愛し、愛されると彼女は変わる。誰も彼女にかまわなくなると、精神が乱れてその魅力が失われる

恋する女であれ。そうすれば幸せになれる。神秘的な女であれ。そうすれば幸せになれる

モネは、ひとえに眼にほかならない。しかし、何という眼だろう

世間が決して飽きない唯一のものは誇張表現だ

全てのものは限られた量しかない。特に幸福は

本当を言えば、すべてが思想で、すべてが象徴である
