
ビジネス


いかなる成果もあげられない人の方がよく働いている。成果の上がらない人は、第一に、ひとつの仕事に必要な時間を過小評価する。第二に、彼らは急ごうとする。第三に、彼らは同時にいくつかのことをしようとする

間違いや失敗を犯したことのない者というのは、単に無難なこと、安全なこと、つまらないことしか、やってこなかっただけである。逆に優れている者ほど、数えきれない間違いを犯すものであり、これは常に新しいことに挑戦している証拠である

学問的な言い方ではないが、仕事ができる組織は仕事を楽しんでいる

イノベーションとは、論理的な分析であるとともに知覚的な認識である

組織に働く者は、組織の使命が社会において重要であり、他のあらゆるものの基盤であるとの信念を持たねばならない。この信念がなければ、いかなる組織といえども、自信と誇りを失い、成果をあげる能力を失う

業績を上げる最大のカギは責任感である。権威や権限ではない

マーケティングの理想は販売を不要にすることである。つまり、製品がおのずから売れるようにすることである

判断の代わりに公式を使うことは、つねに間違いである

忠誠心を買うことはできない。獲得すべきものである。金の力で引き留めようとすれば、引き留められた者が誘惑に対する自分の弱さを会社のせいにするだけである

組織に働く者は、成果に何も寄与しないが無視できない仕事に時間をとられる。膨大な時間が、ほとんど役に立たない仕事、あるいはまったく役に立たない仕事に費やされている

何事かを成し遂げるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。できないことによって何かを行うことなど、到底できない

何かを成し遂げるためには、そのことをしか考えられないという“狂い”が必要となる

非合理的な顧客なるものは存在しない。顧客は、顧客にとっての現実にもとづいて合理的に行動している

成し遂げたいことに必要な条件を、明確に把握すればするほど、達成される確率は高まっていく

歴史上いかなる国においても、企業とくに大企業は株主のためにのみマネジメントすべきであるという主張はもちろん、主として株主のためにマネジメントすべきであるという主張さえ、主流になったことはない

他人の短所が目につきすぎる人は、経営者には向いていない。長所を効果的に発揮させるのが自分の仕事だと考える人が、有能な経営者になれる

完璧な青写真なるものは、二重に人を欺く。それは、問題を解決できないだけでなく、問題を隠すことによって、本当の解決を難しくする

人々を動機付ける能力がなくては、経営者とは言えない

優れた者ほど間違いは多い。それだけ新しいことを試みるからである

成果をあげる人の共通点は、行わなければいけない事を、しっかり行っているというだけである

1、より速くすること。2、よりよくすること。3、今やるべきことをすること

コミュニケーションで一番大切なことは、相手が口にしていない言葉を聞き分ける力である

いまさら、自分を変えようとしてはならない。そんなのは、うまくいくわけがない

集中するための第一の原則は、もはや生産的でなくなった過去のものを捨てることである。そのためには、自らの仕事と部下の仕事を定期的に見直し、「まだ行っていなかったとして、いまこれに手を付けるか」と問わなければならない

リーダーは尊敬されるが、必ずしも好かれるとは限らない

指揮者は、一人の人間を受け入れるために楽譜を書き直したりはしない

21世紀の最大の不安定化要因は人口の構造変化である。ただし、先進国における最大の問題は高齢化ではない。少子化のほうである

数千のアイデアを育てて、やっと一つの成果を得ることが出来る

成果をあげるための秘訣をひとつだけ挙げるならば、それは集中である

成果とは常に成功することではない。そこには間違いや失敗を許す余地がなければならない
