
芸術家


私にとっては、この外気の中での美しい研究がありがたい。私の部屋は私を苦しめる。小さすぎ手足を痛める靴のようだ。そして都会・・ 美しい都会、幾度も言わねばならないが、私が自分を知る一切のものを学び得たのは野原や森の外気の中でのことである

苦しい時には、自分よりもっと不幸な男がいたことを考えよ

自分の姿をありのまま直視する、それは強さだ

コレラや尿石や結核や癌は、天上へ行く交通機関

かぶりついて仕事せよ

私は大理石の石塊を選び、必要としないものは何でも切り落とす

我々は脳をブン投げて、ただ目だけで見ることができればいいのだが

人は、まず当たり前の作品に対してでも、ある程度は尊重して、それも少しは何かを表していることを認めなければいけない。そして、大いに努力しなければ、その程度にすら到達できない

素朴に、無邪気に、幼児のような眼をみはらなければ、世界はふくらまない

ナマ身で運命と対決して歓喜する。それがほんとうの生命感

あなたには安らぎがある。贅沢さはない。お金が一端を握っているなんて言わないでくれ。私が提案している贅沢には、金はまったく関係ない

僕の人生はそれほど長くないだろう。だから僕は一つのことしか目に入らない無知な人となって仕事をするつもりだ。ここ数年のうちに何がしかの仕事をやり遂げてみせる

我々はどこから来たのか?我々は何者なのか?我々はどこへ行くのか?

人は生涯、同一水準の作品しか書けない

自分に能力がないなんて決めて、引っ込んでしまっては駄目だ。なければ尚いい、今まで世の中で能力とか、才能なんて思われていたものを越えた、決意の凄みを見せてやる、というつもりでやればいいんだよ

いかなる創造的活動も、はじめは破壊的活動だ

私の創造の源泉は、私が愛する人々である

そもそも不用のものや、そこに転がっているものに「妙なもの」があるんです。これは「妙なもの」としか言いようがないんですけど、それは、まだ誰も見ていないということもあって、それを発見するのが面白かったんですね

信念のためには、たとえ敗れると分かっていても、おのれを貫くそういう精神の高貴さがなくて、何が人間ぞと僕は言いたいんだ

友達に好かれようなどと思わず、友達から孤立してもいいと腹をきめて、自分を貫いていけば、本当の意味でみんなに喜ばれる人間になれる

現在持っているものに満足しない者は、持ちたいと思っているものを手に入れたところで、満足しないだろう

努力というのは、恐らく運や偶然を追いつめて縮めて微細なものにしていって、自分で掴まえやすくするためのものではないのかと思うのである

鉛筆や紙と同等の費用で映画が創れたときにのみ、映画は芸術作品となるだろう

見るために、私は目を閉じる

私が猫好きなのは、家で過ごす方が好きだからだ。そして次第に、猫が家の一部に思えてくる

我々は何をするにも、常に自分自身に問わなければならない。もし皆がそうしたら、どんなことになるだろうと

優秀な芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む

私は何も発明したりしない。ただ、再発見するだけだ

深く、恐ろしく真実を語る者であれ

真の芸術家とは、喜びのために仕事をする唯一といってよい人達だ

カメラっていうのは難しいんですね。湿気が一番良くないんだけど、乾燥しすぎても良くないらしい。湿度調整する装置がありますけど、あれで安心しても良くないらしいとか。やっぱり、使っているのが一番良くて、しまい込むのが一番良くないんですね。人間と同じなんですね。人間だって引きこもってばかりじゃよくないしね

赤がなければ、青を使います

絶対に言えるのは、時間が経つとワインと同じで良くなるんです。少々の時間じゃだめだけどね、100年後とかね。何でもない写真でも100年経ったらすごく良く感じるんですよ

この瞬間、瞬間に、若さとか、年よりとか、力があるないとか、才能とか、金とか、あらゆる条件を超えて、その持てるぎりぎりいっぱいの容量で挑み、生きるということだ

あなたの中に、あなたの知らない芸術家がいる。彼は月夜に物事がどの様に違って見えるか興味がないのだ

いかなる革命も、3日目から堕落が始まる

芸術とは、自然が人間に映ったものです。大事なことは、鏡をみがくことです

世の中の物事には似たようなものが満ちあふれているわけで、手探りでいく文章とはその似たようなものを飛び石伝いに踏んで渡って行くようなことである。似たようなものをいくつも乗り換えて渡って行くうちに、探しているものの形に次第に近づいていく

芸術愛は真の愛情を失わせる

芸術は悲しみと苦しみから生まれる

自由であるとは、自由であるべく呪われていることである

まっさらな目をもて!そして目的を捨てろ!

普通の大人なら、球場はボールが飛んでくるから人にいわれなくても自分で注意する。それができないのは五歳か六歳で、つまりそれがいまの日本人の精神年齢ということだろう

何よりも辛いのは、永遠に完成することがないということだ

僕は流れるって感じが好きなんだ。固定したものは全然つまらない。人生だってそうだろう?いつも流動的で、何が起こるかわからない。だから面白いんだ

芸術は、意識と無意識の融合である

神々と肩を並べるには、たった一つのやり方しかない。神々と同じように残酷になることだ

予感というのも、努力の重なりの上に出来る、透明な上澄みのような感覚だと思う

電子辞書は確かに早く正確に引けるが遊びがない。紙の辞書は、引いた語句の両脇の語句が視界に入る。この種のノイズが文化を生む

選択肢とか自由な表現が辛いのは、自分という位置の束縛が出てくるからである。自由による束縛といってもいい。いまの子供たちは、自由な表現というものを強要されて、ずいぶん辛い思いをしているのではないか。表現したいことなんて特になくても、とにかく自由にして見せないといけない。それよりもむしろ固苦しい習いごとを押しつけられて、そのことに抵抗を感じている方がよほどネイティブの自由がふくらんでくる

芸術家を何とお思いか。画家なら目、音楽家なら耳、詩人であれば心に抒情、ボクサーなら筋肉のほかに何も持たない愚か者とでもお思いか。それはとんでもない勘違い。芸術家はそれだけでなく、政治的な存在でもあり、世の中の悲しみ、情熱、あるいは歓びにもつねに関心を抱き、ただその印象に沿って自らを形作っている

芸術は、われわれに自然が永遠であることを味わわせなければならない

痛みはいつか消えるが、美は永遠に残る

ものがそこにあるという尊厳。これはいったいなんだろう。ただあるというだけなのに

大胆のコツは、度が過ぎない程度にどこまで遠くへ行けるかを知ることである

自分が何をやりたいか、何を伝えたいかが分かっていたら、技術は後からついてくる

一番美しい絵は、寝床のなかでパイプをくゆらしながら夢見て、決して実現しない絵だ

本物の画家というのは歴史の騒乱に囲まれながらも洋ナシを根気強く描ける人だ

女が愛し、愛されると彼女は変わる。誰も彼女にかまわなくなると、精神が乱れてその魅力が失われる

神童などという言葉は、家族のつくったものだ

スタイルとは、複雑なことを表現するための簡単な方法だ

彫刻は、凹凸の術である

明日に延ばしてもいいのは、やり残して死んでもかまわないことだけ

運を信じるしかない。そうでなければ、気にくわない人たちの成功をどう説明すればいいのだ

若さと年齢は無関係

僕たちの小さな情動が僕たちの人生の偉大な船長であることを、また僕たちは意識することなくこの小さな情動にしたがっていることを忘れないようにしよう

線の芸術と色の芸術とがあるように、言葉の芸術だってそれより劣るものじゃない

覚えておくんだ。生涯あなたに付き添ってくれる唯一の人はあなた自身なんだ

あなたの人生の灰色を消してごらん。そして内に秘めたカラーで彩るんだ

私は、自分の作品に心と魂を込める。そして制作過程では我を失う

私が生まれるということは不条理である。私が死ぬということも不条理である

自分の好きな音を勝手に出す、出したい音を出したらいい

人生には不愉快な事柄が多い。だからこれ以上、不愉快なものを作る必要はない

生き方の基準は、正しいか正しくないかではなく、美しいか否かである

芸術家というものは、自分に才能があると思うとだめになってしまう。つけあがらず、職人みたいに仕事をしてこそ、はじめて救われる

イエスとノーのあいだに真実が息づいている

私はあるがままの自分を受け入れてくれることだけを望む

日本人が何をするにも明確であることが、私にはうらやましい

想像できることは、すべて現実なのだ

人はあらゆる物や人に意味を見出そうとする。これは我々の時代にはびこる病気だ

女の顔はキャンバスだ 毎日女は少しだけ若い自画像をそこに描いている

偉大な男の背後には必ず、その男を愛してくれる女がいた。「愛する女がかなえてくれるレベルより、もっと偉大になんか男はなれない」という言葉には、多くの真理が含まれている

愛しあう前と後では、火の消えたランプと火のともったランプほどの違いがある

私は、愛したいと思いながら、それができない。私は、愛すまいと思いながら、それができない

人生の長さは一秒にも満たない。その僅かな時間に永遠に向けての準備をしなければならないとは!

愛の前で自分の損得を考えること自体ナンセンスだ。そんな男は女を愛する資格はない

マンホールをずっと撮っている林丈二さんも、オートになってから奥さんに「ちょっと、あなたの写真、最近、あんまりよくない」って言われたらしいです。どっかに出ちゃうんですね。何でしょうね。自覚して使えばいいんだけど、カメラの機能に寄りかかって撮っちゃうとダメなんでしょうね。何にでもそういうことはいえますね

宇宙には緊急な、致命的な、動かせない法則がある。なければならぬ

画家がどれだけ素晴らしいパレットを持っていても意味がない。大事なのは、どんな眼を持っているかなんだ

いかなる創造活動も、はじめは破壊活動だ

私が生きているのは国王のため、スペインのため、カタロニアのためだ。天才は決して死なない。人類の進化は我々の手中にある。国王、万歳!スペイン、万歳!カタロニア万歳!

美術館はちょっとまとまり過ぎてる感じで、博物館的な世界には思わぬものがあるんだよね

雨が降るのは聞こえるが、雪が降るのは聞こえない。軽い悩みは大声で叫ぶが、大いなる苦悩は沈黙する

(印象派について)彼らはもっぱらその装飾の結果のために、真実を妨害するように、自由なしで、色を使っています。彼らは目だけで物を見て、神秘的な思念を基にしていません。彼らは単に明日の公式画家です

何を生命と呼ぶか。あらゆる意味から君を激動させるもの、君を突き貫くもののことである

世間が決して飽きない唯一のものは誇張表現だ

たとえ僕の人生が負け戦であっても、僕は最後まで戦いたいんだ

我々が描くのは顔の表?中?それとも裏か
