
芸術家


明日に引き伸ばせば、それは死んでしまう

創造性の最大の敵は良きセンスだ

親からもらった立派な体、というけど、じつは親からもらっているのは運の方かもしれない。運が脊髄のように芯としてあって、人間の人生というのはその運命の芯の回りにまつわる蛋白質、あるいは脂肪質、悪くいうと贅肉みたいなものなのだろうか

家の仕事をしている女性は、この世でもっとも美しい

人生には不愉快な事柄が多い。だからこれ以上、不愉快なものを作る必要はない

自分には過去も未来もない。ただ現在に生きようが為に絵を描くのである

自分の中で一度燃え上がった想いというのは、止めることが出来ない

見るために、私は目を閉じる

信念のためには、たとえ敗れると分かっていても、おのれを貫くそういう精神の高貴さがなくて、何が人間ぞと僕は言いたいんだ

考えれば考えるほど、人を愛すること以上に芸術的なものはないということに気づく

私はあるがままの自分を受け入れてくれることだけを望む

人間はコンピュータとは違って揺れ動いてますよね。だから、すべてのものを何かの思い入れを持って見ているんですね。なので、その時々によって違って見えてくることがあるんでしょうね

私の誕生の日から、死がその歩みを始めている。急ぐこともなく、死は私に向かって歩いている

鉛筆や紙と同等の費用で映画が創れたときにのみ、映画は芸術作品となるだろう

私の健康を祝して乾杯してくれ

虫だって光の好きなのと嫌いなのと二通りあるんだ!人間だって同じだよ、皆が皆明るいなんて不自然さ!

人はあらゆる物や人に意味を見出そうとする。これは我々の時代にはびこる病気だ

私は、愛したいと思いながら、それができない。私は、愛すまいと思いながら、それができない

人間は、毎日生まれ変わる

この瞬間、瞬間に、若さとか、年よりとか、力があるないとか、才能とか、金とか、あらゆる条件を超えて、その持てるぎりぎりいっぱいの容量で挑み、生きるということだ

自分の写真に、ほんのちょっと言葉をつけたいと思っていて…。はじめは簡単だと思って書いていたんですけど、あくる日にそれを見直してみたら、全然ダメで驚いたんです

大体、いちばん素晴らしい絵を描くのは四、五才くらいの子どもだよ

挑戦した不成功者には、再挑戦者としての新しい輝きが約束されるだろうが、挑戦を避けたままオリてしまったやつには新しい人生などはない

ようやく子どものような絵が描けるようになった。ここまで来るのにずいぶん時間がかかったものだ

芸術愛は真の愛情を失わせる

神童などという言葉は、家族のつくったものだ

画家がどれだけ素晴らしいパレットを持っていても意味がない。大事なのは、どんな眼を持っているかなんだ

悪趣味とはクリエイティブなもので、生物学を知識で操るようなもの

真理に年齢はない

我々は自分の内に天使をかくまっている。我々はこの天使の保護者でなくてはならない

過去とは、所有者の贅沢だ。過去を整頓しておくには一軒の家を持つことが必要だ。私は自分の体しか持たない

人は、若くても年をとっても、絶えず成長したり変化したりしていますよね。固定したものはないんですね。だから、今、面白くないものは、あえて見ることもないなっていう気もします

(死んだら地獄と極楽のとちらに行きたいか?)どっちでもいいさ。そのどちらにも会いたい友人がいるのでね

著者の死後、彼の日記を読むことは、彼からの長い手紙を受け取るようなものだ

人生はキミ自身が決意し、貫くしかないんだよ

人生で最もすばらしい癒し、それが愛なのだ

百の欠点を無くしている暇があるなら、一つの長所を伸した方がいい

愛は永久不滅なもの。姿かたちを変えることはあるが、本質は決して変わらない

アバウトは健康にいい

多くの人が80代まで生きれないのは、彼らが長期に渡って40代で止まろうと努力するからだ

私は、人生の岐路に立った時、いつも困難な方の道を選んできた

頭のおかしい人と私の唯一の違いは私は頭がおかしくないということ

釣りをやる人には、釣れそうなところがわかるそうなんですね。私たちの路上観察も同じような感じで、ありそうなところっていうのが、何となく雰囲気でわかるんですね。あまりピカピカの出来たての街だと、他の要素が入り込む要素がないので、妙なものを発見することが少ないんです。だいぶ時間がたって、壊れたり色々用途が変更になったり、何だかんだと生活にもまれたところで、見る人が見れば妙なものになる。そういうところがすごく面白いところなんですね

覚えておくんだ。生涯あなたに付き添ってくれる唯一の人はあなた自身なんだ

例えを言って、それが即、通じるというのは、お互いに共通するものをもっているということ

我々は脳をブン投げて、ただ目だけで見ることができればいいのだが

もし婦人の乳ぶさと尻がなかったら、私は絵を描かなかったかもしれない

全然文明化されていない環境と孤独が、死の間際にいたり、私の内部で、最後の熱情のひらめきを復活させるのです。そしてその熱情こそ、私の想像力を、今いちど燃やし、私の才能を、最後の出口へと導いてくれるものなのです

偶然というのは、結局人間的なことなんじゃないか

眼が見えるということは一生涯もかかる教育の果実です

文学の偉大なる傑作とは、使えない辞書のようなものである

人が、夜や花を、そして自分を取り巻く全てのものを、理解しようとしないで愛せるのはなぜだろうか。なぜか芸術に限って、人は理解したがるのだ

画家とは売れるものを描く人のことで、アーティストとは描くものが売れる人のことをいう

本物の画家というのは何もない砂漠で異常なシーンを描ける人だ

思いついたことは出来る。思いつかないものは出来ない。これは避けがたく、明白なことだ

芸術とは、自然が人間に映ったものです。大事なことは、鏡をみがくことです

努力というのは、恐らく運や偶然を追いつめて縮めて微細なものにしていって、自分で掴まえやすくするためのものではないのかと思うのである

芸術家は自然の親友である。草花は茎の優美な曲線と花びらの調和のとれた色合いで芸術と対話をする。どの花にも、自然が芸術家に心から語りかける言葉があるのだ

(作品をどのように見て欲しいですか?)ものの見方の色んな角度を感じてもらえたらいいですね

老年は騒音から遠ざかる。沈黙と忘却に仕える

フィディアスとミケランジェロの前には平伏せよ

壁は自分自身だ

あなたの中に、あなたの知らない芸術家がいる。彼は月夜に物事がどの様に違って見えるか興味がないのだ

宇宙には緊急な、致命的な、動かせない法則がある。なければならぬ

偉大な男の背後には必ず、その男を愛してくれる女がいた。「愛する女がかなえてくれるレベルより、もっと偉大になんか男はなれない」という言葉には、多くの真理が含まれている

神なんて全くその辺の芸術家と変わらない。キリン作ってゾウ作ってネコだろう。様式もへたくれもありゃしない。前と違うもの延々と作り続けてるだけ

絵を描き始める前に、すでにそれは私の心の中に形作られている

大胆のコツは、度が過ぎない程度にどこまで遠くへ行けるかを知ることである

気がつけば少しずつ転んでいくのは人生の常

デッサンと色彩とは区別することはできぬもので、彩色をほどこすにつれてデッサンがなり、色彩が調和していくにつれてデッサンは正確になる。色彩が豊富になる時、形も充実する

なにが芸術家かって?それを知ってたら、注意深く、ばらさないようにしておくよ

回教徒が寺院に入るとき靴を脱ぐように、私は仕事中、ドアの外に肉体を置いてくる

詩人にとって最大の悲劇は、誤解によって賞嘆されることだ

芸術作品は、部屋を飾るためにあるのではない。敵との闘争における武器なのだ

いや、40年と30秒だよ

すべては奇跡だ。例えば、お風呂に入ったとき、あなたがお湯に溶けてしまわないことだって

芸術は、盗作であるか革命であるか、そのいずれかだ

このまま行けと、僕の中の僕が命じるんだ

芸術家を何とお思いか。画家なら目、音楽家なら耳、詩人であれば心に抒情、ボクサーなら筋肉のほかに何も持たない愚か者とでもお思いか。それはとんでもない勘違い。芸術家はそれだけでなく、政治的な存在でもあり、世の中の悲しみ、情熱、あるいは歓びにもつねに関心を抱き、ただその印象に沿って自らを形作っている

最近はお金持は多いけど、上品なお金持はなかなかいない。だいたいは下品だ

99回倒されても、100回目に立ち上がればよい

美しさの極致は一人の女にだけあるのではない。すべての女にある。彼女たちはそれを知らないが、皆がこの美に到達するのだ。ちょうど果実が熟するように

悪魔は悪しか行なうことができないゆえに純粋である

僕はずっと一人ぼっちでいるせいか、人と話すと自分のことばかり話してしまう

私はドラッグをしない。私自身がドラッグだ

創造の最大の敵は「良い」センスだ

我々は決して悪を選ぶことが出来ない。我々が選ぶのは常に善である

破壊こそ創造の母だ

誰もが芸術を理解しようとする。ならば、なぜ鳥の声を理解しようとはしないのか

芸術は醜いものを生み出すが、しばしばそれは時とともに美しくなる。一方、流行は美しいものを生み出すが、それは常に時とともに醜くなる

世間が決して飽きない唯一のものは誇張表現だ

危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ

私は絵を描く夢を見、そして私の夢を描く

太陽を黄色い点に変えてしまう絵描きもいれば、黄色い点を太陽へと変えられる絵描きもいる

普通の大人なら、球場はボールが飛んでくるから人にいわれなくても自分で注意する。それができないのは五歳か六歳で、つまりそれがいまの日本人の精神年齢ということだろう

電子辞書は確かに早く正確に引けるが遊びがない。紙の辞書は、引いた語句の両脇の語句が視界に入る。この種のノイズが文化を生む

芸術家の資格は、智慧と注意と誠実と意志のみである

術は日々の生活の埃(ほこり)を、魂から洗い流してくれる
