曲名Mr. Bojangles
(ミスター・ボージャングルズ)
アーティスト名Sammy Davis Jr
(サミー・デイビス・ジュニア)
収録アルバムPortrait of Sammy Davis Jr.
リリース日不明(シングル)
1972年(アルバム)

Mr. Bojangles/Sammy Davis Jr 歌詞和訳と意味

[Verse 1]
I knew a man”Bojangles” and
俺は ” ボージャングルズ” という男と知り合った
He’d dance for you
In worn out shoes
彼は ボロボロの靴で ダンスを披露してくれたんだ
With silver hair
白髪混じりの髪
A ragged shirt
ヨレヨレのシャツ
And baggy pants
そして ズボンもダボダボで
He would do the old Soft Shoe
昔なじみの 柔らかいシューズ

He could jump so high
彼は それはもう高くジャンプした
Jump so high
とっても高く
And then he’d lightly touch down
そして 軽やかに着地したんだ

[Verse 2]
I met him in
A cell in New Orleans
彼に出会ったのは
ニューオリンズの監房さ
I was
Well I was down and out
そう 俺が落ちぶれていた頃さ
He looked to me
To be
The very eyes of age
彼は 年老いた目つきで 俺を見つめ
As he spoke right out
すぐに話しはじめた

He talked of life
彼の人生について
Lord, he talked of life
そうさ 人生について語ったんだ
He laugh-slapped his leg in step
彼は 笑いながらかかとを鳴らし ステップを踏んだ

[Verse 3]
He said the name
“Bojangles” and
彼の名前は ”ボージャングルズ”
Then he danced a lick
Right across the cell
そして彼は独房を横切って
滑るように 踊った
He grabbed his pants
姿勢を正してから ズボンを掴み
Took a better stance
Jumped up high
十分にスタンスを取ってから 高くジャンプして
That’s when he clicked his heels
かかとを カチっと鳴らしたんだ

Then he let go a laugh
彼は 笑いはじめた
Lord, he let go a laugh
笑いながら
Shook back his clothes all around
自分の服を振り乱したんだ

That was Mr. Bojangles
それが ”ミスター・ボージャングルズ”さ
Mr. Bojangles
ミスター・ボージャングルズ
Mr. Bojangles
Lord, he could dance
・・・踊っておくれ

[Verse 4]
He’s told me of
The times he’d worked
彼は俺に
これまでのことを話した
For minstrel shows
ミンストレルショーで踊り
Traveling throughout the South
南部を 一通り旅して回る
He spoke with tears
Of fifteen years
彼は 涙を浮かべながら
その十五年間の話をしてくれた
How his dog and he
彼の愛犬と一緒に
They just traveled about
どんな旅をしてきたか
But his dog up and died
でも 愛犬が亡くなり
Dog up and died
And after twenty years he still grieves
その後 二十年間 悲しみに暮れているんだと

[Verse 4]
He said “I dance
“Now at every chance
“In honky-tonks
彼は「チャンスさえあれば
いつだって踊るよ
“For my drinks and tips
酔っ払い相手の はした金だって 稼げりゃね
“But most of the time
“I spend behind
“These county bars
だけど 大抵は田舎の飲み屋からは追い出されたよ
“‘You see son, I, I drinks a bit”
・・・飲みすぎちゃってさ」

Then he shook his head
そして 彼は頭を振った
Lord, when he shook his head
I could swear I heard someone say, “Please?
その時 誰かがリクエストするのが聞こえたんだ

“Mr. Bojangles
「ミスター・ボージャングルズ お願いだよ
“Mr. Bojangles
“Mr. Bojangles
“Come back and dance”
Dance, dance, dance
ミスター・ボージャングルズ また踊っておくれ
Come back and please dance
ここに戻って さぁ 踊って・・・」

Mr. Bojangles
Mr. Bojangles
Mr. Bojangles
Dance

[Outro]
Why can’t you come back and dance?
どうして もう一度踊ることができないんだ?
Come on, Bojangles
頼むよ ボージャングルズ
Dance
踊って・・・
Again, Bojangles
もう一度・・・

Mr. Bojangles/Sammy Davis Jr 解説

アメリカのカントリー・アーティスト、ジェリー・ジェフ・ウォーカーが1968年に発表した同名のアルバムに収録された曲で、とにかくたくさんのアーティストのカバーがあります。

その中でも特にパフォーマンスが印象的なのは、サミーです。

ボージャングルズのモデルは、1920年代の名タップ・ダンサー、 ビル・ボージャングル・ロビンソンではないかと言われていたり、アメリカのスラングでボージャングルズは「陽気な、呑気な、行き当たりばったり」のような意味で使われることもあります。

サミーのバージョンは、かつての名ダンサー「ビル・ボージャングル・ロビンソン」を匂わせる(敬意を表している)雰囲気があり、歳を重ね、酒に溺れ、ムショで足元もおぼつかない老人の、輝かしいダンサー時代の語りに、じっくりを耳を傾け、落ちぶれていないで、また踊ってくれよ・・・と、切に願っているかのようです。