曲名Waltz For Debby
(ワルツ・フォー・デビー)
アーティスト名Tony Bennett, Bill Evans
(トニー・ベネット、ビル・エヴァンス)
収録アルバムThe Tony Bennett Bill Evans Album
リリース日1975年 (アルバム)

Waltz For Debby/Tony Bennett, Bill Evans 歌詞和訳と意味

[Verse]
In her own sweet world
彼女の 甘くかわいらしい世界には
Populated by dolls and clowns
And a prince and a big purple bear
人形とピエロ 
王子様と大きな紫色のクマが暮らしている

Lives my favorite girl
そんな おとぎの国の 僕の大好きな娘は
Unaware of the worried frowns
That we weary grownups all wear
疲れ切った 大人のしかめっ面なんて知らない

In the sun she dances to silent music
お日様の下 彼女は音のない音楽で踊る
Songs that are spun of gold
Somewhere in her own little head
かわいい世界の中で
金色に紡がれた音楽に合わせて

One day all too soon
でも いつの日か
She’ll grow up and she’ll leave her dolls
彼女はあっという間に大人になり 人形や
And her prince and her silly old bear
王子様 くたびれたクマに”さようなら”って去って行くんだろう
When she goes they will cry
As they whisper goodbye
みんな 別れの涙を流して”さようなら”と呟く
They will miss her I fear
彼女がいなくなると 寂しくなるよ
But then so will I
僕も きっとそうさ

[Piano Solo]

[Outro]
When she goes they will cry
As they whisper goodbye
みんな 別れの涙を流して ”さようなら”と呟く
They will miss her I fear
彼女がいなくなると 寂しくなるよ
But then so will I
僕も きっとそうさ

Waltz For Debby /Tony Bennett, Bill Evans 解説

ジャズ・ピアニストのビル・エヴァンスが、1961年にヴィレッジ・ヴァンガードで行ったライブを収録したアルバム「My Foolish Heart」収録。(日本で一番売れたジャズ・アルバムと言われています)。

作曲したビルが、幼い姪っ子デビーちゃんへ捧げた楽曲で、歌詞は1964 年にジーン・リースによって付けられました。

歌詞を初めて聴いた時に、思ったのは、アメリカのフォークソング「パフ」(原題: Puff, the Magic Dragon)。

子供の頃、おとぎの国で仲良しだった少年と竜(パフ)ですが、少年の成長によって、徐々にパフはひとりきりになり・・・という歌。

子供の頃、頭の中には理想の世界があった。王子様や紫のクマと、大人には見えない聞こえない世界で、無邪気にはしゃぐ。

大人になれば、いつかそんな世界のことも忘れていく。

幼いデビーを眺めながら、可愛らしいままでいて欲しい。でも、いつか ”その日” は訪れると思うと、寂しいな・・・という感情は、世界中のすべての親や大人が経験するのではないでしょうか?