Everybody Knows/The Dave Clark Five 歌詞和訳と意味

「Everybody Knows」は、イギリスのロックバンド、デイヴ・クラーク・ファイヴが1967年に発表したバラードで、彼らのキャリア後期を象徴する静かな名曲です。デイヴ・クラークとレニー・デイヴィッドソンの共作によるこの曲は、初期のエネルギッシュなビート・サウンドから一転し、繊細で哀感のあるメロディが印象的です。

歌詞は、別れの瞬間に漂う切なさを描いており、「みんな知っている もう終わりなんだ」というフレーズが繰り返されます。派手な感情表現ではなく、淡々とした語り口で失恋の痛みを伝えるそのスタイルが、当時の彼らの成熟を感じさせます。リードボーカルのマイク・スミスが持つ深みのある声が、抑えたアレンジの中で静かに響き、悲しみの余韻を強調しています。

この曲はイギリスではヒットを記録し、彼らが“ブリティッシュ・インヴェイジョン”期のアイドルバンドから、より大人のポップグループへと成長していく転換点となりました。同名タイトルの別バージョン（1968年発表、リードボーカルがデイヴ・クラークではなくリック・ハスティングスによるもの）も存在し、どちらもグループの多面的な音楽性を示しています。

「Everybody Knows」は、時代の喧騒が静まり始めた60年代後半の空気を映すような一曲です。青春の終わりを告げるような穏やかな哀しみが、デイヴ・クラーク・ファイヴのもうひとつの魅力を静かに物語っています。

Everybody Knows/The Dave Clark Five 歌詞和訳と意味

[Verse 1]
Wish they hadn’t seen you walk away
君が去っていくのを誰にも見られなければよかった
And heard me beg you, “Stay, please stay”
僕が「行かないで」とすがる声を聞かれなければよかった
Why, why did we choose this crowded place?
なぜ僕たちはこんな人混みの中を選んだんだろう
They all know it ‘cause I show it in my face
顔に出てしまってみんなに気づかれてしまった

[Chorus]
Everybody knows you said goodbye
君が別れを告げたことをみんなが知っている
Everybody knows we’re through
僕たちは終わったんだと誰もが知っている
Now, they all can see the tears I cry
涙が頬を伝うのをみんなが見ている
Running down my face for you
君のために流れるこの涙を

[Verse 2]
They all said it’s too good to be true
みんな「うますぎる話だ」と言っていた
It’ll make a fool of you one day
そのうち君に笑われる日が来るぞって
I just laughed and said our love was strong
僕は笑って「愛は本物さ」と言ったのに
But you left me, and they all know I was wrong
君は去ってしまい　僕が間違っていたことをみんな知っている

[Chorus]
Everybody knows you’re tired of me
君が僕にうんざりしたことを誰もが知っている
Everybody knows we’re through
もう僕たちは終わりだとみんなが知っている
Though I’m on my own I can’t be free
ひとりになっても自由にはなれない
Baby, I just live for you
僕の生きる理由はまだ君なんだ

Everybody knows you said goodbye
君が別れを告げたことをみんなが知っている
Everybody knows we’re through
僕たちは終わったんだと誰もが知っている
Now, they all can see the tears I cry
涙が頬を伝うのをみんなが見ている
Running down my face for you
君のために流れるこの涙を

[Outro]
Ev’rybody knows you’re tired of me
君が僕にうんざりしたことをみんなが知っている
Ev’ybody knows we’re through
僕たちは終わったんだと誰もが知っている
Though I’m on my own I can’t
ひとりになっても僕はまだ