Bohemian Rhapsody/Queen 歌詞和訳と意味

[Intro]
Is this the real life? Is this just fantasy?
これは現実か、それとも幻想か?
Caught in a landslide, no escape from reality
地滑りに巻き込まれるように、現実からは逃げられない
Open your eyes, look up to the skies and see
目を開けるんだ、空を見上げて悟る
I’m just a poor boy, I need no sympathy
僕はただの哀れな男で、でも共感なんかいらない
Because I’m easy come, easy go, little high, little low
だってふらりと来たと思えば去っていく、気まぐれな僕だから
Any way the wind blows doesn’t really matter to me, to me
それでも風は吹き続け、それも僕には関係のないことなんだ

自然災害に巻き込まれるように、現実から動けず抜け出せないながらも、空を見上げることだけは出来ると、どこか諦念的で受動的な姿勢を感じる歌詞です。

[Verse 1]
Mama, just killed a man
ママ、人を殺してしまったんだ
Put a gun against his head, pulled my trigger, now he’s dead
頭に拳銃を突きつけて、引き金を引いたら、死んでしまったよ
Mama, life had just begun
ママ、人生はまだ始まったばかりなんだ
But now I’ve gone and thrown it all away
でももう全て投げ出してしまった
Mama, ooh, didn’t mean to make you cry
ママ、泣かせる気はなかったんだ
If I’m not back again this time tomorrow
明日の今頃もし僕が帰って来なかったら
Carry on, carry on as if nothing really matters
前を向いて進んで、何もかもどうでもいいみたいに

フレディが、自身がゲイであることを仄かしている歌詞だと考えられています。「ママ」とはフレディの長年のパートナーであった Mary Austinのことではないかと言われています。

[Verse 2]
Too late, my time has come
もう遅いよ、僕の番が来てしまったんだ
Sends shivers down my spine, body’s aching all the time
背中がゾッとするように寒くて、常に身体が痛いんだ
Goodbye, everybody, I’ve got to go
みんなさようなら、もう行かなくちゃ
Gotta leave you all behind and face the truth
みんなを後に残して、現実に向き合わなくちゃいけないんだ
Mama, ooh (Any way the wind blows)
ママ(それでも風は吹き続ける)
I don’t wanna die
死にたくないよ
I sometimes wish I’d never been born at all
はじめから生まれて来なければなんて思う時さえあるんだ

Maryを傷つけてしまうこと、ゲイであることが公になれば社会からも批判や偏見を浴びるのではないかという恐れから、この世を去る時のような表現をしています。 ”mama””boy”というような言葉から想像できるように、子供のような無力感に襲われている様子が描かれています。

[Verse 3]
I see a little silhouetto of a man
遠くに人影が見えるんだ
Scaramouche, Scaramouche, will you do the Fandango?
スカラムーシュ、スカラムーシュ、ファンダンゴを踊ってくれるか?
Thunderbolt and lightning, very, very frightening me
雷や稲光がすごくすごく怖いんだ
(Galileo) Galileo, (Galileo) Galileo, Galileo Figaro magnifico
ガリレオ、ガリレオ、ガリレオ フィガロ マグニフィコ
But I’m just a poor boy, nobody loves me
でも僕はただの哀れな男で、僕を愛する人なんていない
He’s just a poor boy from a poor family
彼は哀れな家族の出の哀れな男さ
Spare him his life from this monstrosity
彼の人生を怪物から守ってやらなくちゃ
Easy come, easy go, will you let me go?
ふらりと来たと思えば去っていく、もう放してくれないか?
Bismillah! No, we will not let you go
アッラーの名の下に!いや、君を行かせはしない
(Let him go) Bismillah! We will not let you go
(放してやるんだ)アッラーの名の下に!君を行かせはしない
(Let him go) Bismillah! We will not let you go
(放してやるんだ)アッラーの名の下に!君を行かせはしない
(Let me go) Will not let you go
(放してくれ)行かせない
(Let me go) Will not let you go
(放してくれ)行かせない
(Never, never, never, never let me go) Ah
(絶対に、絶対に、放さないで)
No, no, no, no, no, no, no
(Oh, mamma mia, mamma mia)
(マンマ・ミーア、マンマ・ミーア)
Mamma mia, let me go
マンマ・ミーア、放してくれ
Beelzebub has a devil put aside for me, for me, for me!
ベルゼバブは僕を葬り去るための悪魔を飼っているんだ、僕を苦しめるためだけの!

イタリアやスペインなどのオペラ文化圏を思わせる「スカラムーシュ(道化役者)」「ファンダンゴ(スペインの踊り、転じて大騒ぎの意も)」「ガリレオ(ガリレオ・ガリレイ)」などの言葉を羅列し、Verse 3のオペラのような響きにさらに雰囲気を与えています。 アラビア語で神アッラーを讃える言葉”Bismillah!”やベルゼバブへの言及は宗教的な趣きを感じさせます。

[Verse 4]
So you think you can stone me and spit in my eye?
僕を怖がらせて唾を吐きかけるなんてできると思っているのか?
So you think you can love me and leave me to die?
愛したと思えば捨て去り死ぬまで放っておくなんて許されると思っているのか?
Oh, baby, can’t do this to me, baby!
ベイビー、酷いよ、ベイビー!
Just gotta get out, just gotta get right outta here
ただここを、ここを出たいんだ

クイーンの元マネージャーであり、確執があったとされるNorman Sheffieldに向けての言葉ではないかと言われています。

[Outro]
(Ooh)
(Ooh, yeah, ooh, yeah)
Nothing really matters, anyone can see
何もかもどうでもいいんだ、誰にだって分かることさ
Nothing really matters
何もかもどうでもいい
Nothing really matters to me
僕にはどうでもいいんだ
Any way the wind blows
それでも風は吹き続ける

諦めにも似た、流れに身を任せるような歌詞で最後を締め括っています。
曲名Bohemian Rhapsody
(ボヘミアン・ラプソディ)
アーティスト名Queen
(クイーン)
収録アルバムA Night at the Opera
リリース日1975年 10月31日(シングル)
1975年 11月6日(アルバム)