No Woman, No Cry/(1974)

No Woman, No Cry(ノー・ウーマン・ノー・クライ)は、ジャマイカのシンガーであるBob Marley(ボブ・マーリー)が1974年にリリースした曲。アルバム『Natty Dread』に収録。今回はこの曲の歌詞を和訳していきます。

No Woman, No Cry/ 歌詞和訳と意味

泣かないで 涙を拭いて
泣かないで 涙を拭いて

だって俺は覚えてるよ 昔の俺たちはいつも
トレンチタウンの公営団地の広場に座り込んで
見張ってただろ 偽善者たちが
顔見知りの中に紛れ込むのをさ
俺たちには立派な友達がいたし
そいつらを途中で失ってきたんだ
輝ける未来に行き着いても 過去を忘れるわけないさ
だから涙を拭いて

泣かないでくれ 涙を拭いて
愛しいダーリン 泣かないで
泣かないでくれ 涙を拭いて

俺は覚えてるとも 昔の俺たちはいつも
トレンチタウンの公営団地の広場に座り込んでた
ジョージが火を灯してくれて
夜が明けるまで丸太が燃えていたよな
その炎で俺たちはコーンミールの粥を作った
二人で分け合うために
俺の移動手段はこの足だけ
だから俺自身で道を切り開いていかなくちゃならない
でも俺がいなくなっても

大丈夫 どうにかなる
何もかもきっとうまくいく
大丈夫 どうにかなる
何もかもきっとうまくいく
大丈夫 どうにかなる
何もかもきっとうまくいく
大丈夫 どうにかなる
何もかもきっとうまくいく
だから泣かないで 涙を拭くんだ
愛しいダーリン 泣かないでくれ
泣かないでくれ 涙を拭いて

泣かないで 涙を拭いて
泣かないで 涙を拭くんだ
もう一度言わなくちゃな
愛しいダーリン 泣かないでくれ
泣かないでくれ 涙を拭いて

「No Woman, No Cry(ノー・ウーマン・ノー・クライ)」 – Bob Marley(ボブ・マーリー)の歌詞を和訳

No Woman, No Cry/ 解説

61歳の父親と、16歳の母親という異様な家庭に生まれたボブ・マーリー。父親に見捨てられたり、母親とスラムで暮らしたり、仕事中に失明しかけたりなど、彼は音楽家として大成するまで壮絶な人生を歩んできました。

このNo Woman, No Cryには、そんな彼の過去の思い出が強く反映されています。音楽活動を始めた最初期のトレンチタウンでの路上生活。ボブの友人だったジョージの作る、お気に入りのCornmeal Porridge(下記動画参照)。そんな風景を織り交ぜつつ、この曲は大切な女性への励ましを歌っています。

この曲でよく話題に上がるのが、タイトルと曲中に何度も登場する「No Woman, No Cry」というフレーズの解釈の仕方です。「泣かない女はいない」という解釈が根強くありましたが、本来はジャマイカ・クレオール語の”No, woman nuh cry”という表現で、”nuh”は英語の”don’t”という意味です。なので正しくは「泣かないで」という意味になるんですね。

ちなみにこの曲のMV、公式に投稿されたのは最近になってから。7月1日に公開されたのですが、このタイミングにしたのは最近のBlack Lives Matter運動で荒れる市民に向けて発信したかったからでしょうか…。