Anarchy in the U.K./Sex Pistols 歌詞和訳と意味

[Intro]
Right now, heh heh heh heh
今すぐやれよ

[Verse 1]
I am an Antichrist
俺はアンチキリスト
I am an anarchist
俺は誰の指図も受けない
Don’t know what I want but I know
how to get it
何も欲しくないけど手に入れる方法は知ってるぜ
I wanna destroy the passersby
通行人をぶっ飛ばすだけ

anarchist:アナーキスト、何でもあり、好き放題

[Chorus 1]
‘Cause I, I wanna be anarchy!
俺はアナーキーになるんだ
No dogsbody!
こき使われてたまるか

anarchy:無政府状態を意味しますが、無秩序、自由なイメージです。

[Verse 2]
Anarchy for the U.K. it’s coming sometime and maybe
イギリスがアナーキーになる、そんな日がやってくるかも
I give a wrong time, stop a traffic line
時間が狂って、交通機関はストップ
Your future dream is a shopping scheme
お前のショッピング計画も夢だよ

[Chorus 2]
‘Cause I, I wanna be anarchy!
俺はアナーキーになるんだ
In the city
この街で

[Verse 3]
How many ways to get what you want
お前が欲しいものを手に入れる方法はいくらでもあるぜ
I use the best, I use the rest
俺ならあの手この手を尽くして最後の切り札も使って
I use the N.M.E
敵も利用して
I use anarchy
アナーキーも利用するぜ

N.M.E:イギリスの音楽誌。Enemy(敵)とかけてます。

[Chorus 3]
‘Cause I, I wanna be anarchy!
俺はアナーキーになるんだ
The only way to be!
それが唯一の生き方

[Verse 4]
Is this the M.P.L.A
これってM.P.L.A.のことか
Or is this the U.D.A
それともU.D.Aか
Or is this the I.R.A
だったらI.R.Aか
I thought it was the U.K
でも俺はU.K.だと思うぜ
Or just another country
じゃなきゃよその国かもな
Another council tenancy
もうひとつの議会を運営してるんだろうよ

M.P.L.A:アンゴラ解放人民運動
U.D.A:アルスター防衛同盟
I.R.A:アイルランド共和軍

[Outro]
I wanna be anarchy
俺はアナーキーになる
And I wanna be anarchy
俺はアナーキーになるんだ
Know what I mean?
俺の言ってる意味が分かるか?
And I wanna be anarchist!
俺はアナーキストになるんだ
I get pissed, destroy!
酒にまみれてぶっ壊す

曲名Anarchy in the U.K.
(アナーキー・イン・ザ・U.K.)
アーティスト名Sex Pistols
(セックス・ピストルズ)
収録アルバムNever Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols
リリース日1976年 11月26日(シングル)
1977年 10月28日(アルバム)

Anarchy in the U.K./Sex Pistols 解説

セックス・ピストルズは1970年代後半にロンドンで起きたパンクムーヴメントを代表するバンドです。ロンドンパンク、初期パンクとも呼ばれてます。

仕掛け人のマルコム・マクラーレンとヴォーカルのジョニー・ロットンを中心に後世のロックバンドに大きな影響とスピリットを与えました。

「Anarchy in the U.K.」が収録されてるアルバム『Never Mind the Bollocks』はピストルズ唯一のオリジナルアルバムで他のパンクバンド、同時代のロックバンドのアルバムと比べても音が優れてるのが特徴です。ピンク・フロイドなどを手掛けたプロデューサー、クリス・トーマスの功績が大きいでしょう。

セックス・ピストルズと言えばシド・ヴィシャス(ベース)のイメージが強いですが、曲作りのメインは前任ベーシストのグレン・マトロックが担当してました。シドは演奏レベルも低く、彼の代わりにレコーディングでベースを弾いたのはギターのスティーブ・ジョーンズです。

アナーキーは思考の自由を示してる。何もかもがシステム化された時代だからこそ、個人個人が真剣に向き合っていくテーマなんだよ。

ジョニー・ロットン