Human/The Killers 歌詞和訳と意味

[Verse 1]
I did my best to notice
聞き逃すまいと必死だったのに
When the call came down the line
呼び出しがかかった
Up to the platform of surrender
服従のプラットホームに
I was brought, but I was kind
引きずり込まれても、寛大な心で従ったよ
And sometimes I get nervous
時々ナーバスになる
When I see an open door
目の前にドアが現れたら
Close your eyes, clear your heart
目を閉じて、落ち着いて

an open door:新たな人生の挑戦。リスクの高い挑戦。

[Pre-Chorus 1]
Cut the cord
コードを断ち切れ

the cord:操り人形(dancer)の紐

[Chorus]
Are we human
僕たちは人間?
Or are we dancer?
それともダンサー?
My sign is vital
なんとか生きてるけど
My hands are cold
両手は冷たい
And I’m on my knees
ひざまずきながら
Looking for the answer
答えを探してる
Are we human
僕たちは人間?
Or are we dancer?
それともダンサー?

Are we human Or are we dancer?:この曲の重要なフレーズはハンター・S・トンプソンの「a generation of dancers」からの引用と言われてます。
My sign is vital:Vital Signs バイタルサイン、生命兆候。生命線だった操り人形のコードを断ち切ったばかり。

[Verse 2]
Pay my respects to grace and virtue
恵みと美徳には敬意を
Send my condolences to good
良心にはお悔やみを
Give my regards to soul and romance
魂とロマンスにはよろしく伝えておいて
They always did the best they could
その二つはいつだってベストを尽くしてくれたから
And so long to devotion
献身的な愛情ともお別れだよ
You taught me everything I know
僕にすべてを与えてくれて感謝してる
Wave goodbye, wish me well
でもサヨナラだ、もういいだろ

Grace(恵み), virtue(美徳), good(良心), soul(魂), romance(ロマンス), devotion(献身的な愛情):すべてhuman(人間)になるための側面です。

[Pre-Chorus 2]
You’ve got to let me go
解放してくれ

[Chorus]
Are we human
僕たちは人間?
Or are we dancer?
それともダンサー?
My sign is vital
なんとか生きてるけど
My hands are cold
両手は冷たい
And I’m on my knees
ひざまずきながら
Looking for the answer
答えを探してる
Are we human
僕たちは人間?
Or are we dancer?
それともダンサー?

[Bridge]
Will your system be alright
君の体は大丈夫?
When you dream of home tonight?
今夜は故郷の夢を見ても
There is no message we’re receiving
受け取れるメッセージはもうないよ
Let me know, is your heart still beating?
教えて、君の心臓は動いてる?

system:元操り人形なので回路ですが、人間になったので体にしました。

[Chorus]
Are we human
僕たちは人間?
Or are we dancer?
それともダンサー?
My sign is vital
なんとか生きてるけど
My hands are cold
両手は冷たい
And I’m on my knees
ひざまずきながら
Looking for the answer
答えを探してる

[Pre-Chorus 3]
You’ve got to let me know
教えてくれ

[Chorus]
Are we human
僕たちは人間?
Or are we dancer?
それともダンサー?
My sign is vital
なんとか生きてるけど
My hands are cold
両手は冷たい
And I’m on my knees
ひざまずきながら
Looking for the answer
答えを探してる

Are we human
僕たちは人間?
Or are we dancer?
それともダンサー?

曲名Human
(ヒューマン)
アーティスト名The Killers
(ザ・キラーズ)
収録アルバムDay & Age
リリース日2008年 9月22日(シングル)
2008年 11月18日(アルバム)

Human/The Killers 解説

The Killersはイギリスで知名度があるので、イギリスのバンドと思われがちですが、アメリカ・ラスベガス出身のロックバンドです。オリジナルアルバムはすべて全英1位、5枚目のアルバム『Wonderful Wonderful』がバンド初の全米1位を獲得しています。

“Are we human Or are we dancer?” この曲における重要なフレーズですが、ネット上の議論は、Weが主語なのでdancer(単数)はおかしい、denser(うすのろ)だと。ヴォーカル兼キーボードのブランドン・フラワーズがdancerが正しいと表明する事態にまで発展しました。

dancer(形容詞)は命令に従って生きるだけの操り人形を指します。もちろん大人になるという意味合いもあるでしょう。序盤でコードを断ち切るので、すぐに生命存続のピンチを迎えてしまいます。Humanになるどころか瀕死の状態のまま、僕たちは人間?それともダンサー?と問いかけながら終わりまで続きます。

NMEに投稿されたブランドンの解説によると、「Humanはリリース後のネット論争の前にバンド内で激しい議論が行われた。誰かをバスから追放しなかったけど少しの間、僕とロニー対デイヴとマークの間でいくつか問題を抱えたね。それぞれがこの曲をよりいいものに仕上げたいんだ。この曲は単にバブルガムポップソングじゃない、破壊的、つまりデヴィッド・ボウイなんだよ。結局、この曲は良い方向性を見つけれて良かった。共同プロデューサーのスチュアート・プライスが素晴らしい仕事をしてくれた。デイヴのギターパートも天才的だ。誰もギターサウンドだとは気付かないだろうね。」

キラーズはフェスに出演すればヘッドライナークラスのバンドです。ブランドンはレッド・ツェッペリンとニルヴァーナに対して、“王座から引きずりおろしたい” とコメントするほどの野心家です。

フジロック’24でキラーズが待望のヘッドライナーに決定です。2009年無念のキャンセル&SZAの代打ヘッドライナーで、ネットでは逆転満塁ホームランと大騒ぎです。