ABBAの「Knowing Me, Knowing You」は、1977年にリリースされたシングルで、アルバム『Arrival』にも収録されている名曲です。もしあなたがABBAの楽曲を聴いたことがあるなら、この曲の切ないメロディーと深い歌詞に、きっと胸を打たれた経験があるはずです。作詞作曲はもちろんベニー・アンダーソンとビョルン・ウルヴァースで、リードボーカルはアグネタが担当。彼女の透き通るような声が、失恋の悲しみをストレートに伝えてくれます。

この曲の歌詞は、まさに“別れ”がテーマです。長く続いた恋愛や関係が終わりを迎える瞬間、相手を思いやりながらも、やむを得ず距離を置かなくてはいけない――そんな切なさを描いています。「Knowing me, knowing you」というタイトルは、「私のことも、あなたのことも分かっている」という意味で、互いを理解した上での別れの複雑な心情を表現しています。聞いていると、誰でも一度は経験したことがあるような、心のざわめきや寂しさを思い出させてくれるんです。

音楽的には、ABBAらしいポップな要素を持ちながらも、少し哀愁を帯びたアレンジが特徴です。イントロのピアノや弦楽器の響きが静かに心を引き込み、サビで一気に広がる感情の高まりがドラマチック。落ち着いたテンポの中に緊張感があり、聴く人を物語の中に引き込む力があります。

リリース後、チャートでも大成功を収めました。イギリスや西ドイツ、オーストラリアなどで1位を獲得し、ABBAの世界的な人気をさらに確固たるものにしました。特にこの曲は、ABBAの“悲しみを歌えるポップグループ”としての一面を世界に知らしめた作品でもあります。

「Knowing Me, Knowing You」は、ただの失恋ソングではありません。聴くたびに、愛した時間の大切さや、別れの切なさ、そして互いの気持ちを尊重するやさしさまで感じさせてくれる一曲です。もしまだ聴いたことがなければ、ぜひイヤホンをつけて静かに聴いてみてください。きっとABBAの新しい魅力に気づくはずです。

Knowing Me, Knowing You/ABBA 歌詞和訳と意味

[Verse 1: Frida]
No more carefree laughter
もう無邪気に笑い合うことはないのね
Silence ever after
残るのは、終わりの沈黙だけ
Walking through an empty house, tears in my eyes
空っぽの家を歩けば、涙がこぼれる
Here is where the story ends, this is goodbye
物語はここで終わり…これがさよなら

[Chorus: Frida & Agnetha, Björn & Benny]
Knowing me, knowing you, aha
私とあなた、お互いを知っているから
There is nothing we can do
もうどうにもならないの
Knowing me, knowing you, aha
私とあなた、お互いをわかっている
We just have to face it, this time we’re through
受け止めるしかない…今度こそ終わりね
(This time we’re through, this time we’re really through)
(今度こそ終わり、本当に終わったの)
(This time we’re through, we’re really through)
(もう終わり、完全に…)
Breaking up is never easy, I know, but I have to go
別れはつらいってわかってる…でも私は行かなきゃ
(I have to go, this time I have to go, this time I know)
(行かなくちゃ…今度こそ、覚悟はできてる)
Knowing me, knowing you, it’s the best I can do
私とあなた、これができる最善の選択なの

[Verse 2: Frida & Agnetha]
Memories, good days, bad days (Memories, good days, bad days)
思い出、楽しい日も、苦しい日も(思い出、幸せな日も、つらい日も)
They’ll be with me always (They’ll be with me always)
それはいつも私の心にある(ずっと私と共にあるの)
In these old familiar rooms, children would play
この馴染みのある部屋で、子どもたちが遊んでいたのに
Now there’s only emptiness, nothing to say
今は空虚だけが残り、もう言葉も出ない

[Chorus: Frida & Agnetha, Björn & Benny]
Knowing me, knowing you, aha
私とあなた、お互いを知っているから
There is nothing we can do
もうどうすることもできないの
Knowing me, knowing you, aha
私とあなた、わかっている
We just have to face it, this time we’re through
受け止めるしかない…今度こそ終わりね
(This time we’re through, this time we’re really through)
(今度こそ、完全に終わったの)
(This time we’re through, we’re really through)
(本当に、これで終わり…)
Breaking up is never easy, I know, but I have to go
別れはいつだってつらい…でも行かなくちゃ
(I have to go, this time I have to go, this time I know)
(行かなきゃ、今度こそ、わかってる)
Knowing me, knowing you, it’s the best I can do
私とあなた、これが私にできる精いっぱいのこと

[Interlude]

[Chorus: Frida & Agnetha, Björn & Benny]
Knowing me, knowing you, aha
私とあなた、お互いを知っているから
There is nothing we can do
もうどうにもならないの
Knowing me, knowing you, aha
私とあなた、わかっている
We just have to face it, this time we’re through
認めるしかない…今度こそ終わりね
(This time we’re through, this time we’re really through)
(もうこれで終わり、本当に終わったの)
(This time we’re through, we’re really through)
(本当に…これでおしまい)
Breaking up is never easy, I know, but I have to go
別れはつらいって知ってる…でも私は行かなきゃ
(I have to go, this time I have to go, this time I know)
(行かなきゃ、今度こそ、覚悟はできてる)
Knowing me, knowing you, it’s the best I can do
私とあなた、これができる最善の選択なの

曲名Knowing Me, Knowing You
(ノウイング・ミー、ノウイング・ユー)
アーティスト名ABBA
(アバ)
収録アルバムArrival
リリース日1977年 2月14日(シングル)