曲名Walk Like an Egyptian
(邦題:エジプシャン)
アーティスト名The Bangles
(バングルス)
収録アルバムDifferent Light
リリース日1986年 9月1日(シングル)
1986年 1月2日(アルバム)

Walk Like an Egyptian/The Bangles 歌詞和訳と意味

[Verse 1: Vicki Peterson]
All the old paintings on the tomb
墓に刻まれた古い象形文字は全部
They do the sand dance, don’t you know?
サンドダンスしてるって知ってた?
If they move too quick (oh-way-oh)
早く動きすぎると
They’re falling down like a domino
彼らドミノ倒しみたいに倒れちゃうのよ

All the bazaar men by the Nile
ナイル川の行商人は皆
They got the money on a bet
有り金を賭けに使ってるの
If they move too quick (oh-way-oh)
金を掴んだら離さないワニみたいな彼らが
They snap their teeth on your cigarette
あなたのタバコにイライラしてるわ

Foreign types with the hookah pipes say
シーシャを吸ってる外国人が言うの
Walk like an Egyptian
「エジプト人みたいに歩きなよ」って

[Verse 2: Michael Steele]
The blonde waitresses take their trays
ブロンドのウェイトレス達がトレーを持ってる
They spin around and they cross the floor
彼女たちはフロアを行ったり来たり大忙し
They’ve got the moves (oh-way-oh)
皆急いで動き回るから
You drop your drink, then they bring you more
あなたのドリンクが落ちて お代わりを持ってくるの

All the school kids so sick of books
学校に通う子供たちは勉強にうんざり
They like the punk and the metal band
子供たちはパンクとかメタルバンドが好きなの
When the buzzer rings (oh-way-oh)
終業のブザーが鳴ると
They’re walking like an Egyptian
皆エジプト人みたいに歩きだすのよ

All the kids in the marketplace say
市場の子供たちは口を揃えてこう言うの
Walk like an Egyptian
「エジプト人みたいに歩きなよ」って

[Verse 3: Susanna Hoffs]
Slide your feet up the street, bend your back
すり足で歩きながら通りに向かうの 腰も屈めてね
Shift your arm, then you pull it back
腕を上げたら 次はそれを引っ込めるの
Life is hard you know (oh-way-oh)
人生って大変よね
So strike a pose on a Cadillac
じゃあキャデラックの前でポーズを取って

If you want to find all the cops
もし警察官が皆どこにいるか見つけたいなら
They’re hanging out in the donut shop
あいつらはドーナツショップにたむろしてるよ
They sing and dance (oh-way-oh)
皆機嫌良く歌って踊ってる
They spin the clubs, cruise down the block
その辺りのクラブをいくつも渡り歩いてるのよ

All the Japanese with their yen
円を持ってる日本人も
The party boys call the Kremlin
共産党に報告するソ連の党員も
And the Chinese know (oh-way-oh)
中国人も知ってるの
They walk the line like Egyptian
皆エジプト人みたいに歩くのよ

All the cops in the donut shop say
ドーナツショップの警官も口を揃えて言うの
Walk like an Egyptian
「エジプト人みたいに歩きなよ」って
Walk like an Egyptian
「エジプト人みたいに歩きなよ」ってね

Walk Like an Egyptian/The Bangles 解説

初めてこの曲を聴いたとき、「何でこんな曲が出来たんだ??」と思ってしまいますよね(笑) こういう突拍子もない曲は大体適当に作られてることも多いんですが、一応この「Walk Like an Egyptian」には着想を得たアイデアはあります。この曲のアイデアはフェリーに乗っている時に人々がバランスを取ろうとするしぐさから着想を得ています。

この曲はバングルスが歌っていますが、バングルスが作った曲ではありません。リアム・スターンバーグという作曲家が作曲しバングルスに提供した曲です。しかもバングルスのために作った訳ではなく、最初に彼が曲提供のオファーをしたのはトニー・バジルでした。名前だけ聞いてもピンとこないでしょうが、あの「Hey Mickey」を歌った人ですね。

ですがトニー・バジルにオファーを断られたことで、バングルスにオファーが流れることに。ちょうどアルバム制作中だったバングルスはあと1曲だけ足らなかったため、オファーを受けてレコーディングすることになったのでした。結果的にこの曲はメンバーの予想を裏切りシングルカット、女性オンリーのバンドでは初めて米チャートシングル1位を獲得する大ヒットに。更にさらに、4週連続で1位を達成しビルボードの年間No.1シングルにも選ばられるという空前絶後のヒットになりました。

バングルスは元々自分たちで作詞作曲するスタイルで活動していたものの、大ヒットを飛ばしたのはこの「Walk Like an Egyptian」やプリンスが曲提供した「Manic Monday」、ジュールス・シアーが提供した「If She Knew What She Wants」など、自分たち以外が作曲した曲でした。確かにこうしてヒットを飛ばし有名になったものの、自分たちが作った曲で成功出来ないことで燃え尽きてしまい、バンド内の関係性も最悪に。結局1989年には解散することになりました。必ずしもヒットすれば幸せになれる訳ではないと、そう感じさせられますね。