A Day In The Life/ 歌詞和訳と意味

[Verse 1: John Lennon]
I read the news today—oh, boy
今日は新聞を読んでると
About a lucky man who made the grade
運よく成功をつかんだ男の記事が載ってた
And though the news was rather sad
そのニュースは悲しい部類に入るけど
Well, I just had to laugh
笑うしかなかった
I saw the photograph
その男の顔写真を見たら
He blew his mind out in a car
彼は車の中で意識が吹っ飛んで
He didn’t notice that the lights had changed
信号が変わったのに気づかなかった
A crowd of people stood and stared
大勢の人が立ち止まってはじろじろと彼の顔を覗き込んでた
They’d seen his face before
なんとなく見たことある顔だとは思いながらも
Nobody was really sure if he was from the House of Lords
誰も彼が上院議員だとは気づかなかった

House of Lords:貴族院、上院議会

[Verse 2: John Lennon]
I saw a film today, oh boy
今日は映画を観てると
The English Army had just won the war
イギリス軍が戦争に勝利した場面で
A crowd of people turned away
皆んな席を離れていった
But I just had to look
でも僕は最後まで観たよ
Having read the book
本で読んだことあったけどね

[Refrain: John Lennon]
I’d love to turn you on
僕は君を興奮させたい

turn you on:興奮させる、刺激する、麻薬で快感をおこさせるといった意味です。

[Bridge 1: Paul McCartney]
Woke up, fell out of bed
目覚めたらベットから転げ落ちてた
Dragged a comb across my head
クシで髪を整えて
Found downstairs and drank a cup
階段を降りて紅茶を飲む
And looking up I noticed I was late
ふと時計を見上げるとすでに遅刻だった
Found my coat and grabbed my hat
急いでコートを探し、帽子をつかんで
Made the bus in seconds flat
ギリギリバスに飛び乗った
Found upstairs and had a smoke
階段を上がってタバコを吸う
And somebody spoke and I went into a dream
誰かの話し声が聞こえる、そして僕は夢の中

ポールの学生時代の話です。夢の中は妄想に耽ってるようです。

[Verse 3: John Lennon]
I read the news today—oh, boy
今日は新聞を読んでると
thousand holes in Blackburn, Lancashire
ランカシャー州のブラックバーンに4000個の穴が開いた記事が載ってた
And though the holes were rather small
比較的小さい穴だったのに
They had to count them all
彼らは律義に全部数えた
Now they know how many holes it takes to fill the Albert Hall
アルバート・ホールを埋め尽くすのにどれだけの穴が必要か彼らは知ってるんじゃないかな

Albert Hall:ロイヤル・アルバート・ホール。ロンドンの中心部にある1871年に建てられた演劇場。

[Refrain: John Lennon]
I’d love to turn you on
僕は君を興奮させたい

曲名A Day In The Life
(ア・デイ・イン・ザ・ライフ)
アーティスト名
(ザ・ビートルズ)
収録アルバムSgt. Pepper’s Hearts Club Band
リリース日 (アルバム)

A Day In The Life/ 解説

「A Day in the Life」はビートルズが1967年に発表した楽曲で、傑作『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のラストナンバーです。ジョンとポールの合作曲でもあります。

歌詞は何気ないニュースがランダムに羅列されてます。そして麻薬を連想させるフレーズがいくつか登場します。「Lucy In The Sky With Diamonds 」の頭文字がたまたまLSDだったばっかりにクスリの曲と深読みされ、ジョンは怒り心頭でしたが、この曲にはクスリの描写が描かれてます。

歌詞に関しては特筆すべき点はありませんが、タイトルのインパクトはありますね。「A Day in the Life」…すでに名曲の予感がします。

すべてを飲み込むようなオーケストラ、ポールのベースライン、リンゴのフィルは素晴らしいです。曲の構成はジョン1→ジョン2→オーケストラ1→ポール→オーケストラ2→ジョン3→オーケストラ1となってます。曲の終わりに入ってる高音域のノイズ、笑い声、話し声はサージェント・ペパー・インナー・グルーヴと呼ばれており、ポールのアイデアです。

『サージェント・ペパーズ』はロック史上最高傑作アルバムと呼ばれてますが、コンセプトアルバムの割にはバラバラでなかなか好きになれませんでした。

ビートルズは即興性を重視し、実験的なレコーディングをするバンドです。それでいて人間関係がよく揉めます(だいたいポールが原因)。とてもバンドらしいバンドなんです。良くも悪くも取っ散らかったバンドです。ビートルズを調べていく内に、その感じが『サージェント・ペパーズ』にはよく出てて今は好きなアルバムになりました。ジョージ・マーティンの息子ジャイルズ・マーティンがリミックスした50周年記念盤が良かったのかもしれません。

この後に発表される『ホワイト・アルバム』はもっと取っ散らかっており、その後の『レット・イット・ビー』はもうバラバラです。フィル・スペクターがメンバーに無断でオーケストラアレンジを加えてリリースしてしまう始末です。そんな状態でもビートルズは晩年に名作『アビイ・ロード』を作ってるんだから凄まじい。

『サージェント・ペパーズ』の最後に至高の名曲「A Day in the Life」が収録されなかったら、アルバムの評価は変わっていたと思います。この曲は天才と天才のぶつかり合いによる魂の1曲です。ジョンもポールとの共同作業がうまく形になったと語ってます。