Washing Machine Heart/Mitski 歌詞和訳と意味
[Verse 1]
Toss your dirty shoes in my washing machine heart
あなたの汚れた靴を 私の心の洗濯機に入れて
Baby, bang it up inside
心を内側から壊して
I’m not wearing my usual lipstick
いつもの口紅はつけない
I thought maybe we would kiss tonight
今夜きっとキスをするから
[Pre-Chorus]
Baby, will you kiss me already?
キスはもう終わった?
And toss your dirty shoes in my washing machine heart
ならあなたの汚れた靴を 私の心の洗濯機に入れて
Baby, bang it up inside
心を内側から壊して
[Verse 2]
Baby, though I’ve closed my eyes
眼は閉じたけれど
I know who you pretend I am
あなたが取り繕った”私”はどんな人かわかる
I know who you pretend I am
あなたが取り繕った”私”はどんな人かわかる
[Bridge]
But, do-mi-ti
”ドミシ”の音だけ
Why not me? Why not me?
どうして”私”じゃないの?
Do-mi-ti
”ドミシ”の音だけ
Why not me? Why not me?
どうして”私”じゃないの?
[Chorus]
Do-mi-ti
”ドミシ”の音だけ
Why not me? Why not me?
どうして”私”じゃないの?
曲名 | Washing Machine Heart (ウォッシング・マシーン・ハート) |
アーティスト名 | Mitski (ミツキ) |
収録アルバム | Be the Cowboy |
リリース日 | 2018年 8月17日(アルバム) |
Washing Machine Heart/Mitski 解説
「Washing Machine Heart」は、アメリカのシンガーソングライターであるMitski(ミツキ)が2018年に発表した楽曲です。
ぐるぐると渦を巻きながら落ちていくような非現実感のなかに、どことなく怪しい色っぽさも感じるサウンド。歌詞にもそれを感じさせる表現がふんだんにちりばめられています。
自我を抑えつけて心を押し殺し、パートナーに尽くす女性の心情を歌ったような歌詞。求められるがままただ無気力に繰り返すだけの生き方。何の感情も抱かないように見えて、本当は悲哀に満ちている。
後半の「ドミシ」はドレミファ…の音階を表しており、歌というものを使った比喩のようなものだと思います。
歌は分解すると、歌い手という「中身」と、音階という「外見」に分かれます。彼は”ドミシ”という音階、つまり私の「外見」しかみない。それに対して「どうして”私(=中身)”じゃないの?」と悲嘆にくれている…と解釈できます。
イントロから延々と無機質に繰り返されるシンセのベースライン、抑揚のないドラム、奇妙なメロディーライン…歌詞を見てみると、どれもが歌詞の世界観のアウトプットになっているように思えてきます。長時間聴いていると狂いそう。
でも、その狂気に立ち入ることで救われるときもあります。複雑な魅力を持った一曲ですね。