名曲からマイナー曲まで。洋楽の歌詞和訳を紹介

You Haven’t Done Nothing/Stevie Wonder 歌詞和訳と意味

「You Haven’t Done Nothing」は、スティーヴィー・ワンダーが1974年にリリースしたアルバム『Fulfillingness’ First Finale』に収録された楽曲です。シングルとしても発売され、全米Billboard Hot 100で1位を獲得しました。

ファンク色の強いグルーヴとホーンやクラビネットが前面に出たサウンドは、いかにも70年代のスティーヴィー・ワンダーらしい一曲。ノリの良さとは裏腹に、歌詞はかなり鋭いメッセージが込められています。

タイトルの「You Haven’t Done Nothing」は、「何もしてないじゃないか」という相手への痛烈な皮肉です。当時のアメリカ政治とも深く関わりのある楽曲なので、歌詞の背景を知るとさらに面白いと思います。それでは和訳を見ていきましょう!

You Haven’t Done Nothing/Stevie Wonder 歌詞和訳と意味

[Verse 1]
We are amazed but not amused
驚いてはいるがワクワクはしないな
By all the things you say that you’ll do
君の宣言することにね
Though much concerned but not involved
心配はしても関わりたくはないんだ
With decisions that are made by you
君のする決断に

[Chorus]
But we are sick and tired of hearing your song
でも君の歌は聞き飽きてもううんざりなんだ
Telling how you are gonna change right from wrong
間違いを正していくなんて言うけれど
‘Cause if you really want to hear our views
僕らの本当の意見が聞きたいなら言おう
“you haven’t done nothin'”
「君は何もしていない」ってね

[Verse 2]
It’s not too cool to be ridiculed
馬鹿にされるのはかっこ悪いけれど
But you brought this upon yourself
身から出た錆ってものさ
The world is tired of pacifiers
「宥め役」なんてみんなうんざりなんだ
We want the truth and nothing else, yeah
ただ真実が知りたいだけなんだよ

[Chorus]
And we are sick and tired of hearing your song
君の歌は聞き飽きてもううんざりなんだ
Telling how you are gonna change right from wrong
間違いを正していくなんて言うけれど
‘Cause if you really want to hear our views
僕らの本当の意見が聞きたいなら言おう
“you haven’t done nothin'”
「君は何もしていない」ってね

[Refrain: Stevie Wonder & The Jackson 5]
Jackson 5, join along with me, say
ジャクソン5、一緒に歌おう
Doo doo wop ×6

[Verse 3]
We would not care to wake up to the nightmare
目が覚めても悪夢なんて最悪だけど
That’s becoming real life
それが現実になろうとしている
But when misled who knows a person’s mind
扇動されれば人の心も
Can turn as cold as ice, mmm-hmm
氷のように冷たく変わり得るんだ

[Chorus]
Why do you keep on making us hear your song
君の歌ばかり聞かせて
Telling us how you are changing right from wrong
間違いを正しているなんて言うけれど
‘Cause if you really want to hear our views
僕らの本当の意見が聞きたいなら言おう
“you haven’t done nothin'”
「君は何もしていない」ってね

[Outro: Stevie Wonder & The Jackson 5]
Jackson 5, say it one more ‘gain, say
ジャクソン5、もう一度一緒に
Doo doo wop…

You Haven’t Done Nothing/Stevie Wonder 解説

「You Haven’t Done Nothing」は、当時アメリカ大統領だったリチャード・ニクソンを痛烈に批判するために書かれたプロテストソングです。ちょうどウォーターゲート事件によってニクソン政権への批判が高まっていた時期に発表され、ニクソンが辞任したわずか2日後にシングルが発売されました。

ちなみにコーラスには、同じモータウン所属だったジャクソン5が参加しています。「Doo da wop!」と印象的な掛け声を歌っているのは、若き日のマイケル・ジャクソンと兄弟たち。政治色の強い楽曲なのに、ここまでキャッチーに仕上げてしまうスティーヴィー・ワンダー、恐るべしです。

本曲はアルバム『Fulfillingness’ First Finale』を代表する楽曲の一つで、現在でもスティーヴィー・ワンダーの社会派ソングとして語られることが多い作品です。これだけ痛烈なメッセージをファンクの名曲として成立させてしまうのは本当にすごいですよね。歌詞だけでなく、演奏やグルーヴにもぜひ注目して聴いてみてください。

曲名You Haven’t Done Nothing
(ユー・ハブント・ドーン・ナッシング)
アーティスト名Stevie Wonder
(スティービー・ワンダー)
収録アルバムFulfillingness’ First Finale
リリース日1974年 8月7日(シングル)
1974年 7月22日(アルバム)

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