God/John Lennon 歌詞和訳と意味

[Verse 1]
God is a concept by which we measure our pain
神なんて痛みを測る概念さ
I’ll say it again
もう一度言うよ
God is a concept by which we measure our pain, yeah
Pain, yeah
神は痛みを測る概念だよ

心理学者ヤノフ博士との会話の中で生まれたフレーズです。

[Verse 2]
I don’t believe in magic
僕は魔法を信じない
I don’t believe in I-Ching
僕は易経を信じない
I don’t believe in Bible
僕は聖書を信じない
I don’t believe in tarot
僕はタロットを信じない
I don’t believe in Hitler
僕はヒトラーを信じない
I don’t believe in Jesus
僕はキリストを信じない
I don’t believe in Kennedy
僕はケネディを信じない
I don’t believe in Buddha
僕は仏陀を信じない
I don’t believe in mantra
僕はマントラを信じない
I don’t believe in Gita
僕はギーターを信じない
I don’t believe in yoga
僕はヨーガを信じない
I don’t believe in kings
僕はキングを信じない
I don’t believe in Elvis
僕はプレスリーを信じない
I don’t believe in Zimmerman
僕はディランを信じない

I don’t believe in Beatles
僕はビートルズなんて信じない

I just believe in me
僕は自分を信じる
Yoko and me
ヨーコと僕を
And that’s reality
それが真実だよ

I-Ching:易経、古代中国の書物
mantra:マントラ、お経
Gita:ギーター、ヒンドゥー教の聖典
yoga:ヨーガ、古代インドの宗教的行法で瞑想 Zimmerman:ジマーマン=ボブ・ディラン)

[Verse 3]
The dream is over
夢は終わった
What can I say?
他に何て言ったらいいんだろうね?
The dream is over
夢は終わった
Yesterday
昨日ね
I was the dream weaver
夢を紡いできたけど
But now I’m reborn
今、僕は生まれ変わった
I was the Walrus, but now I’m John
ウォラスだった僕も今はジョンさ
And so dear friends
親愛なる友よ
You’ll just have to carry on
君たちは夢を見続けてくれよな
The dream is over
夢は終わったんだよ

ビートルズのYesterday、I was the Walrusを敢えて持ち出して決別宣言してます。非難よりもユーモアの要素が強いのがジョンらしいです。
曲名God
(ゴッド)
アーティスト名John Lennon
(ジョン・レノン)
収録アルバムJohn Lennon/Plastic Ono Band (ジョンの魂)
リリース日1970年 12月11日(アルバム)

God/John Lennon 解説

「God」はイギリスのジョン・レノンが1970年に発表した楽曲です。アルバム『ジョンの魂』に収録されてます。

1970年3月、ジョンはロサンゼルスの心理学者アーサー・ヤノフ博士による原初療法という精神治療を受けていました。原初療法とは精神的なダメージの根源を遡り、その事実を叫ぶことで傷を癒す治療法です。そこでジョンは母を失った記憶などが蘇り、大声で泣き出したそうです。

このアルバムは「Mother」で始まり「My Mummy’s Dead」で終わります。全編を通してジョンの苦悩や率直な感情が吐き出されてます。アレンジもベース、ドラム(リンゴ・スター)、ピアノを主体としたシンプルなものです。ジョン自身も渋いアルバムと評するほど地味なアルバムです。

僕はビートルズなんて信じない

「God」はとにかくこのフレーズにつきます。ビートルズと決別して次のステージに進む決意表明が込められてます。

◎ビートルズは信じないのための長い前フリ
◎夢が終わったのはイエスタデイ
◎ポールを親愛なる友と呼ぶ
◎I was the Walrusを自分に例える

意志を表明するにしても気が利いてます。ソロでもジョンはジョンです。