曲名Virtual Insanity
(ヴァーチャル・インサニティ)
アーティスト名Jamiroquai
(ジャミロクワイ)
収録アルバムTravelling Without Moving
リリース日1996年 8月19日(シングル)
1996年 8月28日(アルバム)

Virtual Insanity/Jamiroquai 歌詞和訳と意味

[Intro]
World we’re living in, let me tell ya
僕達の住む世界のことを教えてやるよ

[Verse 1]
And it’s a wonder man can eat at all
不思議なことに皆なんでも受け入れるんだ
When things are big that should be small
重要なことをどうでもいいみたいにね
Who can tell what magic spells
僕達が自分自身にどんな魔法をかけたか
We’ll be doing for us?
なんて誰がわかるんだい?

And I’m giving all my love to this world
「僕は心からこの世界を愛してる」
Only to be told
そんな言葉が聞こえるだけ
I can’t see, I can’t breathe
何も見えないし息もできない
No more will we be
僕らはそれだけの存在

And nothing’s going to change
何が起きたって変えられないんだ
The way we live
僕らがこの星で生きるやり口をね
‘Cause we can always take
だって僕らはいつも奪うだけで
But never give
与えるなんてしないんだから
And now that things are changing for the worse
そして今じゃどんどん悪くなっていく一方なのさ

See, it’s a crazy world we’re living in
ほらね なんてイカれた世界に僕らは暮らしてるんだ
And I just can’t see that
しかも全く気付かないのさ
Half of us immersed in sin
僕らの半分が犯罪に手を染め
Is all we have to give these –
僕らから搾取してるってことに

[Hook]
Future’s made of virtual insanity
未来は仮想への狂気に満ちてる
Now always seem to
どうやら今はなんとか
Be governed by this love we have
皆の愛で持ちこたえてるけど
For useless, twisting, our new technology
無意味で摂理を捻じ曲げる新技術なんかのせいで
Oh, now there is no sound
ほら 何の音も聞こえないよ
For we all live underground
皆地下で暮らしてるからさ

[Verse 2]
And I’m thinking what a mess we’re in
なんて酷いところに僕らはいるんだ
Hard to know where to begin
何から始めたら良いかもわかんない
If I could slip the sickly ties
抜け出せたらなって思うよ
that earthly man has made
この世が作り出した気味悪い束縛から

And now every mother
だって最近のママ達は
Can choose the colour of her child
ベイビーの肌の色だって選べるんだ
That’s not nature’s way
でもそんなの自然の理に反してるよ

Well that’s what they said yesterday
昨日あいつらが言ってた通りだ
There’s nothing left to do but pray
もうただ祈るしかないよ
I think it’s time I found a new religion
新しい宗教でも作る時が来たかな

Whoa, it’s so insane to synthesize another strain
他の血統を混血させるなんて正気?
There’s something in these futures
近い将来 やめとけって言われるような
That we have to be told
恐ろしいものが出来上がるよ

[Hook]
Future’s made of virtual insanity
未来は仮想への狂気に満ちてる
Now always seem to
どうやら今はなんとか
Be governed by this love we have
皆の愛で持ちこたえてるけど
For useless, twisting, our new technology
無意味で摂理を捻じ曲げる新技術なんかのせいで
Oh, now there is no sound
ほら 何の音も聞こえないよ
For we all live underground
皆地下で暮らしてるからさ

[Bridge]
Now there is no sound
何の音も聞こえないんだ
If we all live underground
皆地下で暮らしてしまったら
And now it’s virtual insanity
これが仮想への狂気に満ちた世界さ
Forget your virtual reality
ヴァーチャルリアリティなんか忘れなよ
Oh, there’s nothing so bad as a meddling man
そこが居心地の良い世界だってそりゃわかってるさ

[Hook]
Future’s made of virtual insanity
未来は仮想への狂気に満ちてる
Now always seem to
どうやら今はなんとか
Be governed by this love we have
皆の愛で持ちこたえてるけど
For useless, twisting, our new technology
無意味で摂理を捻じ曲げる新技術なんかのせいで
Oh, now there is no sound
ほら 何の音も聞こえないよ
For we all live underground
皆地下で暮らしてるからさ

[Outro]
Oh, now there’s nothing that we live in
僕らの住む場所なんかどこにもない
It’s all gone wrong
こんなの何もかも間違ってるよ
Out of window, you know
言うまでもないけど
There is nothing worse than a rambling man
能天気でいるのは最悪だし
There is nothing worse than a foolish mind
馬鹿なやつは害悪なのさ
Virtual insanity is what we’re living in now
僕らはこんな仮想への狂気に満ちた世界にいるんだよ
It’s alright now
わかっただろ

Virtual Insanity/Jamiroquai 解説

Virtual Insanity(ヴァーチャル・インサニティ)はボーカルのジェイ・ケイが日本の北海道の街にインスピレーションを得て書かれた曲で、自然の理に反して発展していく技術へ警鐘を鳴らす歌詞になっています。

ジャミロクワイが1995年の日本公演ツアーで札幌に訪れた時のこと。ボーカルのジェイ・ケイは街のあまりの人通りのなさに驚き、一体どこに人がいるのかと思い街中を探してみました。そうすると一人の老婦人に出会います。

皆どこに居るのかと彼女に尋ねた彼は、連れられるまま階段を降りていきます。そこで彼が見たのは、地下に作られた街(恐らくさっぽろ地下街?)でした。驚いたジェイ・ケイは、この経験をもとにホテルで曲を書き上げます。こうして出来たのが名曲「Virtual Insanity」です。

(※上記に補足して)
実はジェイ・ケイがインタビューでVirtual Insanityのインスピレーションを受けた地だと語っているのは2か所あり、前述の北海道と仙台。2022年の最新のインタビューで答えたのが仙台なのですが、

地下街のない街仙台 構想浮かんでは消え半世紀 – 河北新報

こちらの記事によると仙台には地下街がないことになるので、地下で街を見たという言葉を信じるなら本当は札幌ではないか?と思います(仙台の人、違ってたらごめんなさい)。

そしてこのVirtual Insanityを語るうえで外せないのがMVの演出。

ボーカルのジェイ・ケイが部屋の中でダンスするのですが、家具が前後左右に動く仕掛けになっていて、まるで床が動いているように感じる不思議な演出。でも実際には床が動いているのではなく、現場の撮影スタッフが30人がかりで壁を押して、人力で壁全体を動かしながら撮影したそう。

このMVが1997年のMTV Video Music Awardsで最優秀特殊効果賞を受賞したんですが、CG技術ではなくアナログな方法で制作されたというのも面白いですよね。ちなみに動画の途中で虫が壁を走る演出がありますが、この虫は一時期流行ったダイオウグソクムシらしいです。

また、Virtual Insanityは1997年のSONYのMDウォークマンのCMにも使われました。演出にもジャミロクワイが入っていて、ちょっとユニークだけどおしゃれです。

小ネタばっかり続きますが、これもまた外せないのがVirtual InsanityのMVを使った日清カップヌードルの替え歌CM!2010年に放送され、他の替え歌CMと同様「他のじゃやーよー♪カップヌードルがいいよ♪」の部分がやたらと耳につくので話題になりました。

もしかしたら若い世代だとこのCMからジャミロクワイを知った人もいるかもしれませんね!