ブライアン・アダムスの代表曲のひとつ「Summer of ’69」は、1984年にリリースされたアルバム『Reckless』に収録され、翌年シングルとして発表されました。アメリカのビルボード・ホット100では5位を記録し、彼のキャリアを語る上で欠かせない存在となったナンバーです。今なおロックファンに愛され続ける、青春とノスタルジーを詰め込んだ名曲といえるでしょう。
タイトルの「’69年の夏」は、単に1969年の出来事を描いているだけではありません。歌詞では、若さゆえの情熱、バンド仲間との音楽活動、初恋のような恋愛などが語られていますが、すべてが「かけがえのない時間だった」と振り返られる形になっています。実際にアダムスは1969年当時まだ10歳であり、歌詞の出来事をリアルタイムで体験したわけではありません。そのため、この曲の「Summer of ’69」は具体的な年号というよりも、「青春の輝きと甘酸っぱい記憶」を象徴する言葉と捉えられています。
作詞にはアダムスの長年のコラボレーターであるジム・ヴァランスが関わっており、シンプルでありながら共感を呼ぶ普遍的な歌詞に仕上げられました。ギターリフやアップテンポなロックサウンドは、80年代らしい力強さと同時に、懐かしさや切なさを感じさせます。ライヴで演奏される際には観客が一体となって大合唱することも多く、ファンにとって特別なアンセムとなっています。
リリース当時は「Run to You」や「Heaven」と並び、『Reckless』を大ヒットアルバムへと導いた立役者のひとつでした。その後も映画やテレビ、CMなどで繰り返し使われ、世代を超えて知られる存在になっています。また、ブライアン・アダムス自身もコンサートで欠かさず披露する定番曲として大切にしており、彼の音楽人生そのものを象徴する楽曲といえるでしょう。
「Summer of ’69」は、ただ過去を懐かしむ歌ではなく、誰もが胸に秘める「青春の輝き」を呼び覚ます曲。聴けば思わず、自分自身の“あの夏”を思い出す人も多いのではないでしょうか。
Summer of ’69/Bryan Adams 歌詞和訳と意味
[Intro]
I got my first real six-string
初めての6弦ギターを手に入れた
Bought it at the five and dime
5ドルそこらで買ったんだ
Played it ‘til my fingers bled
指先が血まみれになるまで弾きまくった
Was the summer of ’69
あれは1969年の夏だった
[Verse 1]
Me and some guys from school
学校の仲間と一緒に
Had a band and we tried real hard
バンドを結成して死ぬほどやった
Jimmy quit and Jody got married
ジミーはやめて、ジョディは結婚した
I should’ve known we’d never get far
俺はもっと早く分かるべきだった
[Chorus 1]
Oh, when I look back now
今振り返れば
That summer seemed to last forever
あの夏は永遠みたいだった
And if I had the choice
もし俺に選ぶことができるなら
Yeah, I’d always wanna be there
ずっとそこにいたかったよ
Those were the best days of my life
俺の人生で最高の日々だった
[Verse 2]
Ain’t no use in complainin’
仕事がある時に不平を言っても仕方がない
When you got a job to do
やらなければいけない仕事があるんだ
I spent my evenings down at the drive-in
夜になるとドライブインに行っていた
And that’s when I met you, yeah
そこで君に出会ったんだ
[Chorus 2]
Standin’ on your mama’s porch
ママのポーチに立って
You told me that you’d wait forever
君は俺にずっと待ってると言ったんだ
Oh, and when you held my hand
そして君が俺の手を握ったとき
I knew that it was now or never
今しかないとわかった
Those were the best days of my life
あれは俺の人生で最高の日々だった
Oh, yeah
ああ、そうだ
Back in the summer of ’69, oh
’69年の夏のことだった
[Bridge]
Man, we were killin’ time
俺たちは暇つぶしをしてた
We were young and restless
若くて落ち着きがなかった
We needed to unwind
解放されたかったんだ
I guess nothing can last forever
永遠に続くことはないんだな
Forever, no
永遠にはな
Yeah
そうだ
[Verse 3]
And now the times are changin’
今や時代は変わっちまって
Look at everything that’s come and gone
過ぎ去ってしまったものを振り返ってる始末
Sometimes when I play that old six-string
時々、あの6弦のギターを弾くと
I think about you, wonder what went wrong
君のことを思い出して、何が間違ったのだろうと考えるよ
[Chorus 3]
Standin’ on your mama’s porch
ママのポーチに立って
You told me that it’d last forever
君は永遠に続くと言った
Oh, and when you held my hand
ああ、君が手を握ったとき
I knew that it was now or never
今がその時だとわかっていたんだ
Those were the best days of my life
それは俺の人生で最高の日々だった
Oh, yeah
そうだよ
Back in the summer of ’69, uh-huh
’69年の夏のことだった
It was the summer of ’69, oh, yeah
あれは’69年の夏だったよ
[Outro]
Me and my baby in ’69, oh, oh
俺と恋人は’69年の夏にいたんだ
It was the summer, summer, summer of ’69
あれは’69年の夏だったよ
(Yeah)
| 曲名 | Summer of ’69 (邦題:想い出のサマー) |
| アーティスト名 | Bryan Adams (ブライアン・アダムス) |
| 収録アルバム | Reckless |
| リリース日 | 1985年 6月17日(シングル) 1984年 11月5日(アルバム) |






