The Beach Boysの「Surfin’ U.S.A.」は、1963年にリリースされ、アメリカのサーフカルチャーを象徴する名曲として今も愛されている一曲です。この曲が生まれた当時、カリフォルニアの海岸ではサーフィンが若者の間で大ブームとなっており、The Beach Boysはその雰囲気を音楽に見事に取り入れました。軽快なギターリフとキャッチーなコーラス、そして明るく爽やかなボーカルは、聴く人を一瞬で海辺の風景に引き込む力を持っています。

歌詞は、サーフィンを楽しむ若者たちのライフスタイルを描いており、「西海岸でサーフィンを楽しもう」というメッセージが全体にあふれています。具体的な地名やサーフスポットが登場することで、リスナーは曲を聴きながらまるでカリフォルニアの砂浜を歩いているかのような気分になれます。当時のアメリカの若者文化をリアルに切り取った歌詞は、単なる楽しいサーフソングに留まらず、文化的な象徴としての価値も持っていました。

興味深いのは、この曲のメロディが当時のChuck Berryの「Sweet Little Sixteen」に強く影響を受けていることです。そのため著作権問題が生じ、Berryへのクレジットが追加される形になりました。こうした背景は、音楽史を知る上でも面白いエピソードです。

「Surfin’ U.S.A.」の魅力は、やはりその軽快さと楽しさにあります。曲の冒頭から響くギターリフと、明るいハーモニーが織りなすサウンドは、初めて聴く人でも思わず体を揺らしたくなるような力があります。ビーチボーイズ特有の多重コーラスは、聴く者を陽気で開放的な気分にさせ、まさに「海辺の楽しさ」を音楽で表現した名曲と言えるでしょう。

この曲は、単なる60年代のヒットソングにとどまらず、今も夏の定番ソングとして多くの人に愛され続けています。聴くたびに、太陽の光と波の音、そして青春の無邪気さが心に蘇る――そんな魔法のような力を持った曲です。

Surfin’ U.S.A./The Beach Boys 歌詞和訳と意味

[Verse 1]
If everybody had an ocean
もし誰もが海を持っていたら
Across the U.S.A
アメリカ中どこでも
Then everybody’d be surfin’
みんなサーフィンをしているだろう
Like Californ-i-a
まるでカリフォルニアみたいに

You’d see them wearing their baggies
みんなバギーパンツを履いて
Huarache sandals too
フラチェサンダルも履いているだろう
A bushy, bushy blond hairdo
ふさふさの金髪ヘアスタイルで
Surfin’ U.S.A
サーフィンUSA

[Chorus]
You’d catch ‘em surfin’ at Del Mar
デラマーでもサーフィンしているのを見かけるだろう
(Inside, outside, U.S.A.)
(アメリカの中も外も)
Ventura County line
ベンチュラ郡の境でも
(Inside, outside, U.S.A.)
(アメリカの中も外も)
Santa Cruz and Trestles
サンタクルーズやトレスルズでも
(Inside, outside, U.S.A.)
(アメリカの中も外も)

Australia’s Narrabeen
オーストラリアのナラビーンでも
(Inside, outside, U.S.A.)
(アメリカの中も外も)
All over Manhattan
マンハッタンのあちこちでも
(Inside, outside, U.S.A.)
(アメリカの中も外も)
And down Doheny Way
ドヘニー通りでも
(Inside, outside)
(中も外も)
Everybody’s gone surfin’
みんなサーフィンに出かけた
Surfin’ U.S.A
サーフィンUSA

[Verse 2]
We’ll all be planning that route
みんなでどのルートに行くか計画して
We’re gonna take real soon
もうすぐ出発するんだ
We’re waxing down our surfboards
サーフボードにワックスを塗って
We can’t wait for June
6月が待ちきれない

We’ll all be gone for the summer
夏の間はみんな出かけて
We’re on surfari to stay
サーフィンの旅を楽しむ
Tell the teacher we’re surfin’
先生にサーフィンに行くって言おう
Surfin’ U.S.A
サーフィンUSA

[Chorus]
Haggerties and Swamis
ハガーティーズやスワミーズでも
(Inside, outside, U.S.A.)
(アメリカの中も外も)
Pacific Palisades
パシフィック・パリセーズでも
(Inside, outside, U.S.A.)
(アメリカの中も外も)
San Onofre and Sunset
サンオノフレやサンセットでも
(Inside, outside, U.S.A.)
(アメリカの中も外も)

Redondo Beach LA
レドンドビーチ、ロサンゼルスでも
(Inside, outside, U.S.A.)
(アメリカの中も外も)
All over La Jolla
ラホヤのあちこちでも
(Inside, outside, U.S.A.)
(アメリカの中も外も)
At Wa’imea Bay
ワイメアベイでも
(Inside, outside)
(中も外も)
Everybody’s gone surfin’
みんなサーフィンに出かけた
Surfin’ U.S.A
サーフィンUSA

[Outro]
Everybody’s gone surfin’
みんなサーフィンに出かけた
Surfin’ U.S.A
サーフィンUSA
Everybody’s gone surfin’
みんなサーフィンに出かけた
Surfin’ U.S.A
サーフィンUSA

Yeah, everybody’s gone surfin’
そう、みんなサーフィンに出かけた
Surfin’ U.S.A
サーフィンUSA
Yeah, everybody’s gone surfin’
そう、みんなサーフィンに出かけた
Surfin’ U.S.A
サーフィンUSA

曲名Surfin’ U.S.A.
(サーフィン・USA)
アーティスト名The Beach Boys
(ザ・ビーチ・ボーイズ)
収録アルバムSurfin’ U.S.A.
リリース日1963年 3月4日(シングル)
1963年 3月25日(アルバム)