曲名Creep
(クリープ)
アーティスト名Radiohead
(レディオヘッド)
収録アルバムPablo Honey
リリース日1992年 9月21日(シングル)
1993年 2月22日(アルバム)

Creep/Radiohead 歌詞和訳と意味

[Verse 1]
When you were here before, couldn’t look you in the eye
前にいた頃は 君の瞳を見つめられなかった
You’re just like an angel, your skin makes me cry
まるで天使のようで 肌に触れると泣けてくる
You float like a feather in a beautiful world
君は羽根のように漂う この美しき世界で
I wish I was special, You’re so fuckin’ special
俺も特別だったら 君は特別すぎるよ

[Chorus]
But I’m a creep, I’m a weirdo
でも俺はクソで 変わり者さ
What the hell am I doing here?
俺はなんてことしてるんだよ?
I don’t belong here
ここにはいられない…

[Verse 2]
I don’t care if it hurts, I wanna have control
辛くたって構わない 俺は支配したい
I want a perfect body, I want a perfect soul
完璧な肉体も 完璧な精神も欲しい
I want you to notice when I’m not around
気づいてくれよ 俺がいないってことに
You’re so fuckin’ special, I wish I was special
君は特別すぎる 俺も特別だったら…

[Chorus]
But I’m a creep, I’m a weirdo
でも俺はクソで 変わり者さ
What the hell am I doing here?
俺はなんてことしてるんだよ?
I don’t belong here
ここにはいられない…

[Bridge]
She’s running out the door
また彼女が去ってしまった
She’s running out
去ってしまったよ
She run, run, run, run
あの子が去って…

[Outro]
Whatever makes you happy, whatever you want
何が君を幸福にしようとも 何を求めようとも
You’re so fuckin’ special, I wish I was special
君は特別すぎる 俺も特別だったら…

But I’m a creep, I’m a weirdo
でも俺はクソで 変わり者さ
What the hell am I doing here?
俺はなんてことしてるんだよ?
I don’t belong here
ここにはいられない…
I don’t belong here
ここにはいられないよ

Creep/Radiohead 解説

Creep(クリープ)はトム・ヨークが学生の頃、好きな女の子をストーカーしたエピソードに基づいて作られた曲です。

レディオヘッドのボーカルであるトム・ヨークがまだ学生だった頃。彼は後にレディオヘッドを結成するメンバーと一緒に、On a Friday(いつも金曜にバンド練習をしていたことから由来)というバンドを結成し、ライヴ活動を行っていました。その時偶然ライヴを見に来ていた女の子に、トム・ヨークは恋に落ちます。

ですがトムは彼女に話しかける勇気がなく、ひたすら後をつけていたそう。その時の罪悪感や葛藤、彼女への憧れを歌ったのがこのCreepなのです。

ちなみにCreepという言葉は女性が嫌な男性に対して使う俗語で「気味が悪いやつ」という意味。ダサイ男の子が女の子を誘うときみたいな「キモイ」って表現に近いらしいです。

このCreep、面白いのがイスラエルからヒットが始まったということ。

歌詞に頻繁に出現する放送禁止用語が原因で、イギリスではラジオでも殆ど放送されず。なのに軍隊向けラジオで何度も流されたことでイスラエル、そしてアメリカと順にヒットし、最終的に逆輸入のような形でイギリスで火がつき、最高でチャート7位を記録するまでになりました(どんな流れだよ)。

ただCreepのヒットによってレディオヘッドを見に来るファンはCreepが聴きたくて集まるばかりで、新曲には目もくれずの状態が続き、バンドとしては「クリープだけの一発屋(ワン・ヒット・ワンダー)」とメディアに煽られる事態に。そのため一時期バンド内や仲間内では、Creepを「crap(ゴミ)」と呼び合うジョークを使っていたそう。

そんなこともあって、レディオヘッドは長らくCreepをライブで封印し演奏しませんでした。その期間、なんと1998年〜2003年までの約5年間。バンド代表曲を5年もやらないってことあるんですね。ちなみに解禁されたのは2003年の『SUMMER SONIC』東京公演で、元々セトリ予定にもなかったそうです。

また、バンドの代表曲となってしまったCreepについて回ったのが盗作疑惑。それはCreepがThe Hollies(ザ・ホリーズ)の楽曲「The Air that I Breathe」と酷似しているというもの。

Creepをリリースしてから一発屋と揶揄されたレディオヘッドにまた火をくべるように、広がる盗作疑惑。最終的にザ・ホリーズ側からレディオヘッドは著作権侵害で訴えられます。

そしてCreepを収録したアルバム『Pablo Honey(パブロ・ハニー)』のブックレットにはCreepの共作者としてザ・ホリーズのアルバート・ハモンドとマイク・ヘイゼルウッドの名前が記載され、Creepの著作権収入の一部を彼らに支払うことになりました。

実際聴いてみると盗作の主張はわからなくもないんですが、言うほど似てるか?と感じてしまいます。Creepが有名になりすぎたゆえのトラブルなんでしょうね。