Let It Be/The Beatles 歌詞和訳と意味

[Verse 1]
When I find myself in times of trouble,
僕が困難に直面した時は
Mother Mary comes to me
母のメアリーが僕の元にやって来て
Speaking words of wisdom
賢明な言葉をくれる
“Let it be”
“思いのままに”

And in my hour of darkness, she is standing right in front of me
僕が暗闇の時間を過ごしていると彼女は僕の目の前に立って
Speaking words of wisdom
賢明な言葉をくれる
“Let it be”
“それでいいの”

Mother Mary:マッカートニーの母であるメアリー・パトリシア・モーヒンのこと。メアリーはポールが14歳の時に亡くなってるので夢枕に現れました。聖母マリアの意味もあります。ポールによればどちらも正解だそうです。

[Chorus]
Let it be, let it be, let it be, let it be
思いのままに
Whisper words of wisdom, let it be
そっとささやく、レット・イット・ビー

[Verse 2]
And when the brokenhearted people living in the world agree
世界中で心に傷を負った人々
There will be an answer, let it be
それが答えさ、レット・イット・ビー
For though they may be parted,
たとえ僕らが離れ離れになっても
There is still a chance that they will see
また出会えるチャンスはあるよ
There will be an answer, let it be
それが答えさ、レット・イット・ビー

[Chorus]
Let it be, let it be, let it be, let it be
思いのままに
Yeah, there will be an answer, let it be
それが答えさ、レット・イット・ビー
Let it be, let it be, let it be, let it be
思いのままに
Whisper words of wisdom, let it be
そっとささやく、レット・イット・ビー

[Chorus]
Let it be, let it be, let it be, yeah, let it be
思いのままに
Whisper words of wisdom, let it be
そっとささやく、レット・イット・ビー

[Verse 3]
And when the night is cloudy,
それが曇った夜空でも
There is still a light that shines on me
僕を照らしてくれる光はある
Shine on ‘til tomorrow, let it be
夜明けまで輝いてるよ、レット・イット・ビー

I wake up to the sound of music,
僕は音楽で目覚めると
Mother Mary comes to me
母のメアリーが僕の元にやって来て
Speaking words of wisdom
賢明な言葉をくれる
“Let it be”
“あなたの好きなように”

[Chorus Repeat 2]
Let it be, let it be, let it be, yeah, let it be
思いのままに
Oh, there will be an answer, let it be
それが答えさ、レット・イット・ビー

[Chorus Repeat 2]
Let it be, let it be, let it be, yeah, let it be
思いのままに
Whisper words of wisdom, let it be
そっとささやく、レット・イット・ビー

曲名Let It Be
(レット・イット・ビー)
アーティスト名The Beatles
(ザ・ビートルズ)
収録アルバムLet It Be
リリース日1970年 3月6日(シングル)
1970年 5月8日(アルバム)

Let It Be/The Beatles 解説

「Let It Be」はリバプール(イギリス)のロックバンド、ビートルズが1970年に発表したシングルです。ポール・マッカートニーの作品です。

ビートルズの崩壊が目前に迫り、苦しい時間を過ごしてる時期に母親のメアリーが夢枕に現れて息子のポールを励ました曲です。ポールにとっては神の恵みのような出来事でそのまま名曲になりました。

Let It Beの意味に関してはどれも正解だと思いますが、ポールの気持ちを尊重する意味を込めて “思いのまま” と訳しました。自然の流れに身をまかせてより背中を押すイメージです。思うがままに、好きなようにしなさいって言われたら嬉しいですよね。個人的な話ですが、私の死んだ父親も私の都合で現れてはこの言葉を言ってくれます。

たとえ僕らが離れ離れになっても
また出会えるチャンスはあるよ

このフレーズは切ないです。ジョンがビートルズはまやかしだと言い放ったのとは対象的です。確かにポールはリンゴとジョージのプライドを平気でズタズタにするような嫌味な一面もありますが、ビートルズに対する想いは他のメンバーよりも強かったはずです。

エゴと優しさは両方備わっていても両立できないんです。もしポールがバンドのバランサー的役割を担ったら、それはもうビートルズではないと思います。チームは時にエゴイストが必要です。ましてやロックバンドなのですから。

この曲は3つのヴァージョンあります。

①ジョージ・マーティンがプロデュースしたシングル・ヴァージョン
②フィル・スペクターがプロデュースしたアルバム・ヴァージョン
③ライヴ・テイクを基本としてオーケストラ、オーバーダビングを除いたネイキッド・ヴァージョン