日本のCMで流れたりすることはあまりありませんが、David Bowie自身の知名度、そしてNirvanaやLuluの有名なカバーがあることから、とてもよく知られている曲です。

ゲームが好きな人なら、ゲームの「Metal Gear Solid V :The Phantom Pain(メタルギアソリッドV:ファントムペイン)」から知った人もいるんじゃないでしょうか。ちなみにそちらのほうもMidge Ureという歌手がカバーしたものなので、原曲とは違うんですけどね。

この「The Man Who Sold the World」が描いているのは、「ドッペルゲンガー(自分とそっくりの人間、第2の自我などのこと)との遭遇」です。いわゆる多重人格の人が自分の中に存在する別の自分に会ってしまう曲なんです。

またこの「The Man Who Sold the World」はアルバムの名前でもあるのですが、そのアルバムのいくつかの曲はクトゥルフ神話で有名なH・P・Lovecraft(H・P・ラヴクラフト)の作品になぞらえて製作されていることはあまり知られていません。

The Man Who Sold the World/David Bowie 歌詞和訳と意味

[Verse 1]
We passed upon the stair, we spoke of was and when
階段ですれ違い 俺たちは過去の話をした
Although I wasn’t there, he said I was his friend
でも俺はいなかったのに あいつは俺と友達だと言った
Which came as some surprise, I spoke into his eyes
驚くような話だった 俺はあいつの目を見て話した
“I thought you died alone, a long long time ago”
「ずっと前にお前はひとりで死んだと思ってた」

[Chorus]
Oh no, not me, I never lost control
「それは俺じゃない 俺は死んじゃいない
You’re face to face with the man who sold the world
お前の目の前にいるのは 世界を売った男」

[Verse 2]
I laughed and shook his hand, and made my way back home
俺は笑ってそいつと握手し 家に帰った
I searched for form and land, for years and years I roamed
そして何年もかけて あるべき姿や居場所を探した
I gazed a gazeless stare at all the millions here
俺はここで目を凝らし 大勢の人たちを見ていた
We must have died alone, a long long time ago
俺たちは孤独に死んだに違いなかった ずっと前に

[Chorus]
Who knows? Not me, we never lost control
「知るかよ?俺は違う、狂ってもいない
You’re face to face with the man who sold the world
お前の目の前にいるのは 世界を売った男」

Who knows? Not me, we never lost control
「知るかよ?俺は違う、狂ってもいない
You’re face to face with the man who sold the world
お前の目の前にいるのは 世界を売った男」

曲名The Man Who Sold the World
(邦題:世界を売った男)
アーティスト名David Bowie
(デヴィッド・ボウイ)
収録アルバムThe Man Who Sold the World
リリース日1970年 11月4日(アルバム)