アメリカ合衆国の歴史上、最大級の汚点とも言われたベトナム戦争。亡くなったアメリカ軍の兵士は5万8000人とも言われ、たくさんの家族が戦争に行った父親や子供を亡くすことになりました。最終的にはアメリカ軍が撤退を余儀なくされたため、アメリカ国民は「何のために戦って死んだのか」と心に深い傷を負ってしまいました。

そんな国の様子をみた音楽プロデューサーのボブ・シールが、「なんとか皆に元気を出してほしい」と作ったのがこのWhat a Wonderful Worldです。ボーカルを担当したルイ・アームストロングもこの想いに共感し、ギャラは最低額でオファーを受けたとか。

この曲はリリース当初は大きくヒットしなかったものの、後に映画『グッドモーニング、ベトナム』の南ベトナムの田舎が戦争で壊されていく様を描いたシーンでBGMに使われ、リバイバルヒットを飛ばしました。

What a Wonderful World/Louis Armstrong 歌詞和訳と意味

[Verse 1]
I see trees of green, red roses too
深緑の木々と赤い薔薇が見える
I see them bloom for me and you
私と君のために咲いているのさ
And I think to myself
そして私は想いを馳せるんだ
What a wonderful world
なんと素晴らしい世界なんだと

[Verse 2]
I see skies of blue and clouds of white
透き通った青空と空を流れる白い雲
The bright blessed days, the dark sacred nights
神の加護を受けた昼 暗く神々しい夜
And I think to myself
そして私は想いを馳せるんだ
What a wonderful world
なんと素晴らしい世界なんだと

[Bridge]
The colors of the rainbow
So pretty in the sky
空に映る虹の色はとても綺麗で
Are also on the faces
Of people going by
道行く人々の顔もほころぶ
I see friends shaking hands, saying, “How do you do?”
友が手を握りこう言うんだ
「ごきげんよう」と
They’re really saying, “I love you”
誰もが心からこう言うんだ
「愛しているよ」と

[Verse 3]
I hear babies cry, I watch them grow
赤ん坊の泣き声が聞こえる
君たちが育つのを見守るよ
They’ll learn much more
Than I’ll ever know
私が知らないこともきっと
彼らはたくさん学ぶのだろう
And I think to myself
そして私は想いを馳せるんだ
What a wonderful world
なんと素晴らしい世界なんだと
Yes, I think to myself
そう 私は想いを馳せるんだ
What a wonderful world
なんと素晴らしい世界なんだと

曲名What a Wonderful World
(邦題:この素晴らしき世界)
アーティスト名Louis Armstrong
(ルイ・アームストロング)
収録アルバムWhat a Wonderful World
リリース日1967年 9月1日(シングル)
1968年(アルバム)