曲名 | Cabaret (キャバレー) |
アーティスト名 | Liza Minnelli (ライザ・ミネリ) |
収録アルバム | Cabaret |
リリース日 | 不明(シングル) 1972年(アルバム) |
Cabaret/Liza Minnelli 歌詞和訳と意味
What good is sitting alone in your room?
ひとりぼっちで 部屋にこもってないで
Come hear the music play
音楽を聴きにおいでよ
Life is a cabaret, old chum
人生はキャバレーなのよ
Come to the Cabaret
キャバレーにおいで
Put down the knitting, the book and the broom
編み物も読書も 掃除だって もうおしまい
It’s time for a holiday
お楽しみの時間だよ
Life is a cabaret, old chum
人生って キャバレーなんだから
Come to the Cabaret
おいでよ キャバレーへ
Come taste the wine
ワインを味わい
Come hear the band
バンドに耳を傾けるの
Come blow a horn, start celebrating
ラッパでも吹き鳴らしながら お祝いしましょ
Right this way, your table’s waiting
さぁ お席はこちらですよ!
What good’s permitting some prophet of doom
一寸先は闇だなんて 心配してどうするの?
To wipe every smile away
さぁ 笑顔をどこかへやってしまわないで
Life is a cabaret, old chum
人生は キャバレーなんだから
So come to the Cabaret!
暗い顔とは オサラバよ!
I used to have a girlfriend known as Elsie
昔 エルシーって女友達がいたの
With whom I shared four sordid rooms in Chelsea
チェルシーの ボロアパートで一緒だった
She wasn’t what you’d call a blushing flower…
彼女はいわゆる・・・「お嬢さんタイプ」とは言えないわね
As a matter of fact, she rented by the hour
実のところ 自分を時間で売ってたわ
The day she died the neighbors came to snicker:
彼女が死んだ日 隣人は嘲笑っていた
“Well, that’s what comes from too much pills and liquor!”
「ほらね 酒と薬でこのザマさ。自業自得だよ」
But when I saw her laid out like a Queen
でも 横たわった彼女は まるで女王のようで
She was the happiest corpse I’d ever seen
あんなに幸せそうな死人を 見たことがなかったの
I think of Elsie to this very day
今でも 彼女を思い出す
I remember how she’d turn to me and say
彼女は私に向かって こう言うのが口癖だった
“What good is sitting alone in your room?
「ひとりぼっちで 部屋にこもってないで
Come hear the music play
音楽を聴きにおいでよ
Life is a cabaret, old chum
人生はキャバレーなのよ
Come to the Cabaret”
キャバレーにおいで」
And as for me, and as for me
そうね 私はと言えば
I made my mind up back in Chelsea
チェルシーに戻って行った そして 心に決めたの
When I go
I’m going like Elsie
「私も エルシーのように逝くわ!」
Start by admitting from cradle to tomb
ゆりかごから墓場まで
It isn’t that long a stay
たいした時間じゃない
Life is a cabaret, old chum
人生はキャバレーなんでしょ? 友よ
It’s only a cabaret, old chum
しょせん キャバレーみたいなもの
And I love a cabaret!
そんなキャバレーが 大好きなの!
Cabaret/Liza Minnelli 解説
1972年のミュージカル映画『キャバレー』の、テーマ曲であり、エンディング曲。
舞台はベルリンで、歌手を夢見るアメリカ人の女の子と、イギリス人の男性が恋に落ちるが・・・。
ラブストーリーとして鑑賞すると言うよりも、30年代のベルリン、ヒトラーの台頭で暗雲たれ込める情勢から、現実逃避するためにキャバレーに集まる人々を描く。
明るく陽気な音楽とお酒、ただ、一歩外に出れば・・・という状況で、世の中の裏と表を浮き彫りにしていきます。
監督はボブ・フォッシー。後に映画化される『シカゴ』(2002)なども同様に、絶望的な状況化の中、現実から目を背けるための場所を探したり、もしくは非現実的な精神状態にもっていく(シカゴでは刑務所の中が舞台)。
名曲が多い劇中で、この曲は 主人公の全てを物語っているような、美しく、力強く、どこか歪んでいて・・・。
だけど、どんなご時世でも 楽しまなくちゃ!っていう前向きな部分と、そういう一点の光にでも縋っていないと、心細くて仕方がない・・という気持ちも見えますね。
第45回アカデミー賞では、8部門を受賞した超名作映画なので、興味がある方はぜひ!