曲名no body, no crime
(ノー・ボディー、ノー・クライム)
アーティスト名Taylor Swift
(テイラー・スウィフト)
収録アルバムevermore
リリース日2021年 1月11日(シングル)
2020年 12月11日(アルバム)

no body, no crime/Taylor Swift 歌詞和訳と意味

[Intro: HAIM]
He did it
彼がやったのよ
He did it
彼が犯人

事件現場を連想させるようなパトカーのサイレンで楽曲が始まります。

[Verse 1: Taylor Swift]
Este’s a friend of mine
エスティ―っていう友達がいてね
We meet up every Tuesday night for dinner and a glass of wine
毎週火曜の夜は彼女と会うの
ディナーを食べたりワインを飲んだりね
Este’s been losin’ sleep
エスティーは不眠に悩んでた
Her husband’s actin’ different, and it smells like infidelity
旦那の様子がおかしい、浮気の香りがするんだって
She says, “That ain’t my Merlot on his mouth
「彼の唇についてたメルローの色が私のとは違ったの、
That ain’t my jewelry on our joint account”
共同の口座で買われてたジュエリーも私のじゃなかった」って
No, there ain’t no doubt
もう、疑いの余地はないわね
I think I’m gonna call him out
私が暴いて見せるわ、って

メルローは有名なワインの一種であると同時に、口紅の色としてもよく使われている名前で、エスティーは夫の唇に残る口紅の色で不貞を察したと考えられます。

[Chorus: Taylor Swift & HAIM]
She says, “I think he did it, but I just can’t prove it”
彼女は言うの、「絶対クロだと思うけど、証明できないの」
I think he did it, but I just can’t prove it
彼はクロだと思う、でも証明できないの
I think he did it, but I just can’t prove it
彼はクロだと思う、でも証明できないの
No, no body, no crime
証拠がないなら罪もない
But I ain’t lettin’ up until the day I die
でも私は死ぬまで諦めないわ、って

犯人を拘束するには証拠が必要という法的な考え方に言及していると思われます。

[Post-Chorus: HAIM]
No, no
No, no
I think he did it
彼がやったのよ
No, no
No, no
He did it
彼が犯人

[Verse 2: Taylor Swift]
Este wasn’t there Tuesday night at Olive Gardеn
火曜の夜エスティーはオリーブガーデンの店に来なかった
At her job or anywhere
仕事場にもどこにもいなかった
Hе reports his missing wife
旦那は彼女の失踪届を出した
And I noticed when I passed his house
でも私気づいたの、彼の家の前を通りかかったとき
His truck has got some brand new tires
彼のトラック 新しいタイヤに替えてあったわ
And his mistress moved in
そして愛人が引っ越してきたの
Sleeps in Este’s bed and everything
エスティーのベッドで寝たり好き放題
No, there ain’t no doubt
もう、疑いの余地はないわね
Somebody’s gotta catch him out, ‘cause
誰かが彼を突き出さなきゃ、だって

オリーブガーデンはイタリアンのチェーンレストランの名前。 ポップカルチャーにおいてタイヤを切りつけることは恋人や夫婦間での不貞に対する仕返しとして一般的な方法で、この歌詞においてテイラーはエスティーが夫に不貞について問いただしたことを示唆しています。

[Chorus: Taylor Swift & HAIM]
I think he did it, but I just can’t prove it (He did it)
彼はクロだと思う、でも証明できないの(彼がやったのよ)
I think he did it, but I just can’t prove it (He did it)
彼はクロだと思う、でも証明できないの(彼が犯人)
I think he did it, but I just can’t prove it
彼はクロだと思う、でも証明できないの
No, no body, no crime
証拠がないなら罪もない
But I ain’t lettin’ up until the day I die
でも私は死ぬまで諦めないわ

“He did it”というエスティーの叫びのようなレスポンスが入っています。

[Post-Chorus: HAIM & Taylor Swift]
No, no
No, no
I think he did it
彼がやったのよ
No, no
No, no
He did it
彼が犯人

[Verse 3: Taylor Swift & Danielle Haim]
Good thing my daddy made me get a boating license when I was fifteen
15歳のときパパがボートの免許をとらせてくれていて良かったわ
And I’ve cleaned enough houses to know how to cover up a scene
事件現場を隠すには十分なくらい色んな家を掃除してきたし
Good thing Este’s sister’s gonna swear she was with me
エスティーのお姉さんは私と一緒にいたって証言してくれる
(She was with me, dude)
(彼女なら私と一緒にいたわよ)
Good thing his mistress took out a big life insurance policy
彼の愛人が巨額の保険に加入してたのも、本当に良かったわ

エスティーの夫を殺し死体を水に沈めるという犯罪計画が暗に示されています。友達とともに酷いパートナーを殺害するというプロットはしばしば過去のカントリーミュージックでも描かれてきたテーマであり、メイドとしての経験を生かして事件現場を隠すという行為は1933年フランスで実際に起きた事件を思い起こさせます。

[Chorus: Taylor Swift]
They think she did it, but they just can’t prove it
皆彼女がクロだと思う、でも証明できないの
They think she did it, but they just can’t prove it
皆彼女がクロだと思う、でも証明できないの
She thinks I did it, but she just can’t prove it
彼女は私をクロだと思ってる、でも証明できないの

周囲は愛人が保険金目的でエスティーの夫を殺したと思っていますが、当の愛人はこの歌の語り手を疑っています。ただ夫がエスティーを殺したことを証明できなかったように、この語り手も捕まらず逃げおおせるようです。

[Outro: Taylor Swift & HAIM]
No, no body, no crime
だって証拠がないなら罪もない
I wasn’t lettin’ up until the day he—
許さないって決めてたの、彼が―
No, no body, no crime
証拠がないなら罪もない
I wasn’t lettin’ up until the day he—
あきらめないって決めてたの、彼が―
No, no body, no crime
証拠がないなら罪もない
I wasn’t lettin’ up until the day he died
許さないって決めてたの、彼が死んだその日まで

エスティーの、「不貞を暴くことを死ぬまで諦めない」という誓いを継いで、語り手は「彼によるエスティーの殺害を暴くことを諦めない」と誓います。その結末を罪の告白ともとれるこの一節でしめくくっています。