Carry on Wayward Son/Kansas 歌詞和訳と意味

[Chorus]
Carry on, my wayward son
前に進め、強情な若者よ
There’ll be peace when you are done
成し遂げたときに見える景色がある
Lay your weary head to rest
今はゆっくり休むといい
Don’t you cry no more
もう泣くんじゃない

wayward:言うことをきかない、強情な、わがままな、気まぐれな、むら気な
my wayward son:放浪息子
若き日の自分にエールを送ってます。

[Verse 1]
Once I rose above the noise and confusion
俺はかつて雑音と混乱を乗り越えた
Just to get a glimpse beyond this illusion
幻想の向こう側を覗いてみようと
I was soaring ever higher
高く飛んだはいいが
But I flew too high
思ったより高く飛びすぎたのさ
Though my eyes could see
景色がよく見えるって言うけど
I still was a blind man
その時はよく分からなかったよ
Though my mind could think
よく考えるべきだったね
I still was a mad man
その時の俺は正気じゃなかったんだ
I hear the voices when I’m dreaming
夢を見るとあの声がする
I can hear them say
こう聞こえるのさ

I flew too high:高く飛びすぎた=間違った=破滅的。
ドラッグに溺れたとも解釈できます。

[Chorus]
Carry on, my wayward son
前に進め、強情な若者よ
There’ll be peace when you are done
成し遂げたときに見える景色がある
Lay your weary head to rest
今はゆっくり休むといい
Don’t you cry no more
もう泣くんじゃない

[Verse 2]
Masquerading as a man with a reason
良識ある大人のふりをしても
My charade is the event of the season
そんなのは見せかけの自分に過ぎない
And if I claim to be a wise man, well
それが賢い人間だとしたら
It surely means that I don’t know
そいつは何にも分かっちゃいないということだ
On a stormy sea of moving emotion
嵐の海のように情緒不安定で
Tossed about I’m like a ship on the ocean
海にポツリと浮かぶ船のように俺を弄ぶ
I set a course for winds of fortune
運命を風の向くままに任せてみると
But I hear the voices say
またあの声が聞こえるのさ

charade:ジェスチャー、見せかけの、見えすいたまねごと、偽装、茶番

[Chorus]
Carry on, my wayward son
前に進め、強情な若者よ
There’ll be peace when you are done
成し遂げたときに見える景色がある
Lay your weary head to rest
今はゆっくり休むといい
Don’t you cry no more, no
もう泣くんじゃない

[Bridge]
Carry on, you will always remember
前に進め、絶対に忘れるな
Carry on, nothing equals the splendor
生き抜け、人生の輝きに匹敵するものは他にない
Now your life’s no longer empty
お前の人生はからっぽじゃない
But surely heaven waits for you
天国がきっとお前を待ってる

heaven waits for you:天国が待ってる
作者のケリー・リヴグレンは「確かに天国が待ってるという最後は奇妙だな」と語ってます。

[Chorus]
Carry on, my wayward son
前に進め、強情な若者よ
There’ll be peace when you are done
成し遂げたときに見える景色がある
Lay your weary head to rest
今はゆっくり休むといい
Don’t you cry, don’t you cry no more
泣くな、もう泣くんじゃない

曲名Carry on Wayward Son
(邦題:伝承)
アーティスト名Kansas
(カンサス)
収録アルバムLeftoverture
リリース日1976年 11月19日(シングル)
1976年 10月21日(アルバム)

Carry on Wayward Son/Kansas 解説

カンサスはアメリカ出身のプログレッシブ・ハードロックバンドです。メンバーチェンジを繰り返しながら今なお現役のバンドです。

1976年に発表した「Carry On Wayward Son(伝承)」がシングルヒットして同曲が収録されたアルバム『Leftoverture(永遠の序曲)』は400万枚を売り上げる大ヒットとなりました。

「Carry On Wayward Son」はメロディアス、ロックンロール、クラシック、ハーモニー、カントリーの要素がつまった壮大な楽曲です。熱く、泥臭く、構成もドラマティックな展開です。

歌詞は若き自分にエールを送る、困難を乗り越える、麻薬中毒から立ち直る、立ち向かえ、生き抜け、とにかく前に進めといった熱い内容になってます。邦題の伝承は恐らく、曲名(Carry On Wayward Son)の情報だけで付けたタイトルだと思われます。

ケリー・リヴグレン「自分のことをWayward sonだと思っていた。目の前にある真実から目を背けていたからね。今ももがき苦しんでるよ。」